2日の日経平均は大幅反落。終値は398円安の27594円。米国株安や円高進行を受けて、寄り付きから3桁の下落。米国株が小幅安であった割にはスタートから大きめの下げとなったが、米下院議長のペロシ氏が本日夜に台湾を訪問すると伝わり、これが米中対立懸念を高めているといった見方が広がると、下方向に勢いがついた。
場中にも円高が進んでリスクオフの様相が強まる中、下げ幅を400円超に拡大。ただ、節目の27500円を前にしては下げ渋った。前場である程度の売りをこなしたことから、後場は若干下げ幅を縮小。しかし、戻りは緩慢で、終値でも400円近い下落となった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆8200億円。業種別では海運1業種のみが上昇しており、空運や陸運が小幅な下げにとどまった。一方、医薬品、機械、精密機器などの下げが大きかった。
1Qが大幅増益となった双日(2768)が後場急騰。反面、三井物産(8031)も1Qは大幅増益となったが、こちらは材料出尽くしと受け止められて大幅安となった。