日経平均は大幅反落 双日が急騰

2日の日経平均は大幅反落。終値は398円安の27594円。米国株安や円高進行を受けて、寄り付きから3桁の下落。米国株が小幅安であった割にはスタートから大きめの下げとなったが、米下院議長のペロシ氏が本日夜に台湾を訪問すると伝わり、これが米中対立懸念を高めているといった見方が広がると、下方向に勢いがついた。


場中にも円高が進んでリスクオフの様相が強まる中、下げ幅を400円超に拡大。ただ、節目の27500円を前にしては下げ渋った。前場である程度の売りをこなしたことから、後場は若干下げ幅を縮小。しかし、戻りは緩慢で、終値でも400円近い下落となった。


東証プライムの売買代金は概算で2兆8200億円。業種別では海運1業種のみが上昇しており、空運や陸運が小幅な下げにとどまった。一方、医薬品、機械、精密機器などの下げが大きかった。


1Qが大幅増益となった双日(2768)が後場急騰。反面、三井物産(8031)も1Qは大幅増益となったが、こちらは材料出尽くしと受け止められて大幅安となった。


日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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