8日の日経平均は4日続伸。終値は73円高の28249円。米7月雇用統計が強い内容となり、FRBの金融引き締め強化が意識されたことから、寄り付きは3桁の下落。しかし、開始直後に安値をつけると、早々にプラス圏を回復した。米国の長期金利が大きく上昇したにもかかわらず、グロース株の代表格であるレーザーテックが決算を受けて急伸したこと、指数が下げたところで28000円を割り込まなかったことなどから、センチメントが強気に傾いた。
前場ではプラス転換して上げ幅を広げた後に再びマイナス圏に沈む場面もあるなど、値動きは不安定となった。しかし、後場に入るとプラス圏が定着。上げ幅を3桁に広げたところでは上値が重くなったものの、戻り売りも手控えられる中、高値もみ合いが続いた。一方、米国の長期金利上昇やナスダック安を嫌気して、グロースコア指数とマザーズ指数は1%を超える下落となった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆7000億円。業種別では鉱業、石油・石炭、金属製品などが上昇した一方、保険、海運、パルプ・紙などが下落した。
自己株取得を発表したキヤノン(7751)が大幅上昇。反面、1Qが大幅な営業減益となった島津製作所(7701)が急落した。