お金の使い道がない独身者に向けておすすめな3つの投資先

「独身生活で貯めていた貯金をどう使えばいいかわからない」こんなお悩みはないでしょうか。趣味がなく家族もいないと使い道がないまま貯めたお金を、どのように使えばいいかわからなくなりますよね。


たしかに貯金だけしているのはもったいないのですが、考えなしに散財するとあとで後悔するかもしれません。


そこで本記事では使い道のないお金があるけど、浪費したくない人へ向けて有意義な3つの投資先について紹介します。さらに老後に必要な貯蓄額について解説するので、今後の資金計画を立てるうえで参考にしてみてください。



お金の使い道がない独身者におすすめな3つの投資

お金の使い道がない独身者におすすめな投資先は、以下3つのとおりです。


・自己投資

・株式投資

・体験への投資


自己投資

自己投資とは、名前のとおり自分自身に投資することです。お金や時間を使ってスキルや教養を身につけることを指します。


本業やビジネスでのスキルアップのために業界関連資格を取得するのも良いですし、オンラインプラットフォームを活用すれば自宅にいながら専門知識の習得が可能です。プログラミングやデザインスキルを身につけたら、将来的に自宅で働きながら独立も目指せます。


自己投資を始める理由は様々ありますが、成長を通して起業の夢を実現したり、なりたい自分になったりして人生をより豊かにできます。


まずは自分が将来どうなりたいか想像してみて、自己投資する目的を明確にしてみると有意義なお金の使い方ができるでしょう。


株式投資

株式投資とは企業の株を購入して、その成長や利益の分配を見込んで投資することを指します。株式投資を始めるのがおすすめな理由として、インフレに対する防衛策としての運用が挙げられます。


なぜなら、銀行の預金だと利息がほとんど付かないため、インフレによって将来的な現金の価値が目減りするからです。


実際にインフレ率を表す指標に消費者物価指数があり、以下の画像がここ15年の推移を表しています。

 

画像引用元:消費者物価の基調的な変動|金融庁


2022年以降は輸入物価の高騰や外貨と円安の進行などを理由として、年率2%以上のインフレが加速しました。たとえば、毎年2%のインフレが続くと、10年後に200万円の車の価値は約244万円に上がる計算です。


ここ数年において、全世界の株式や日経平均の推移に連動する投資商品を購入していたら、年率10%を超えるリターンが得られるため、直近では資産を大きく増やせました。もちろん投資には元本保証がないので、不況に陥ると一時的に資金を減らすリスクがある点は押さえておかなければいけません。


2024年には投資益が非課税になる新しいNISA制度が始まりました。資産運用を始めやすい環境が整っているので、使い道のない貯金を活かす方法として投資を始めてみてはいかがでしょうか。


体験への投資

体験への投資とは、旅行や趣味など興味のある体験にお金を使うことです。限りある人生のなかで、普段体験できないことにお金と時間を投資するのは、幸福度を上げる意味でもっとも価値があります。


具体的に体験したいことが思い浮かばないときは、以下の項目を参考にしてみてください。


・旅行:国内外問わず行ったことのない地域や環境に飛び込む

・文化的活動:美術館・コンサート・演劇鑑賞などを楽しむ

・新しいことへの挑戦:スキューバダイビング・料理教室・語学学習など新しく体験してみる


経験への投資は、お金では買えない価値をもたらします。しかし、意味のある経験は人によって異なるため、自分に合った投資を選ぶことが大切です。



独身世帯の貯蓄額と老後に必要な金額はいくらか?

ここまで有意義なお金の使い方を説明してきましたが、将来に必要な資金についても紹介します。


金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」を参考にすると、日本全国の独身者の平均貯金額は約871万円・中央値で100万円だとわかりました。


各年代の貯金額は、以下のとおりです。


中央値とは、データを小さい順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる数値のことです。平均値は収入の高い人も含まれているため、中央値が国民生活の実態をあらわしていると言われています。


一方で、老後の収支について調べると65歳以上の単身無職世帯の平均実収入は約13.5万円なのに対し、支出の合計は15.5万円でした。したがって、年間24万円の赤字に陥る計算です。


たとえば、65歳定年から30年間生活を続けた場合は、700万円ほど貯蓄がないと資産が底をついてしまいます。また、上記は現在の収入と支出に対する不足する金額を計算したものです。したがって、今後2%ずつ物価上昇が続くとさらに早いタイミングで貯蓄が足りなくなる可能性はあります。


60代のときに貯金額が不足する人は、年金収入だけでは生活できない可能性があり、退職後も働き続けないといけません。


お金の使い道がない独身者こそ計画的な資産運用が大切

お金の使い道がない独身者におすすめな投資先として、本記事で3つ紹介しました。将来に目を向けるとインフレが続く日本では、銀行預金だけだと現金の価値が目減りしてしまい貯蓄したままではもったいないといえます。


そこで計画的な資産運用を始めることこそが、将来への備えにつながります。スキルアップや経験へお金を使って人生の幸福度を高めつつ、計画的に投資を始めてみてはいかがでしょうか。


独立系ファイナンシャルプランナー

藤崎 竜也

「独立系ファイナンシャルプランナーとして執筆業を中心に活動中。2019年から教育資金や老後資金を蓄えるために投資を始める。実体験をもとに、専門用語をわかりやすく解説するのが得意。2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得し、現在は金融ジャンル(資産運用・投資・不動産・保険)をメインに執筆している。

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