MIXI(ミクシィ)の株価はやばいのか?株価・業績・将来性について解説します

かつて一世を風靡したSNS「mixi」を運営していたMIXI。今やスマホゲーム「モンスト」の会社として知られています。


しかし、収益の柱であるモンストへの依存度が高いと指摘されることもあり、今後の株価について懸念される声も一部であります。


しかし、MIXIはゲーム以外にもスポーツベッティング「TIPSTAR」や家族向け写真動画アプリ「みてね」など、様々な事業を展開しているのです。


本記事では、MIXIの事業内容や業績、将来性について詳しく解説します。MIXI株に投資するかどうか検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。


MIXI(ミクシィ)の事業概要

株式会社MIXIは、主力であるエンターテインメント事業で国内最大級のスマホゲーム「モンスターストライク(モンスト)」を運営する中堅企業です。


世間で流行ったSNS「mixi」の運営会社として知られるが、現在はモンストを主軸としたゲーム事業が収益の柱。成熟期に入ったモンストに加え、新規サービスの開発と既存事業の多角化を進めて、更なる成長を目指しています。


また、スポーツ事業ではスポーツベッティング「TIPSTAR」を提供し、プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」運営も行っています。


さらに、家族向け写真・動画共有アプリ「みてね」を中心とした生活支援サービスも展開し、ファミリー層からの支持も得ているのです。


MIXIは大きく分けて3つの事業セグメントで構成されており、それぞれの内容と現状について詳しく説明します。



1. エンターテインメント事業

モバイルゲーム開発・運営が中心となっているMIXIの中核事業。代表的なタイトルは「モンスターストライク(モンスト)」「コトダマン」など。


モンストは長年の主力タイトルですが、近年は成熟期を迎えており、新規獲得よりも既存ユーザーの維持・活性化に注力しています。


2. スポーツ事業

スポーツ事業では、ベッティングサービスとニュースメディアが主力です。


・スポーツベッティング「TIPSTAR」:Jリーグなど複数のリーグと提携し、ベッティングサービスを提供しています。


・スポーツメディア:ニュースや動画配信などでスポーツに関する情報サービスを提供しています。ファンコミュニティの形成やエンゲージメント向上に注力しています。


3. 生活支援サービス事業

写真や動画の共有・保存サービスである、家族アルバム「みてね」が主力。月額課金モデルで安定した収益基盤を築いています。少子化の影響を受けにくいビジネスモデルであり、今後の成長も期待されます。


MIXI(ミクシィ)の株価・業績・配当金を解説

MIXIの株価と直近5年間の業績を見ていきます。


 

参照:Traging View


売上高をみるとここ3年間は横ばいの状態が続いており、営業利益も160~240億円で推移しています。


株価推移で目を見張るのは、モンストがリリースされた2023年10月以降です。爆発的なヒットを記録し翌年2014年に株価は大きく上昇しました。しかし、2016~2017年に売上高約2089億円を記録してから、業績は伸び悩みを見せている印象です。


配当金の推移

MIXIの直近5年間における1株あたりの配当金は、以下のとおり推移しています。


・2020年:110円

・2021年:110円

・2022年:110円

・2023年:110円

・2024年:110円


業績が横ばいであるにもかかわらず、毎年安定した配当金を出すのがMIXIの特徴です。一般的な高配当銘柄は利回り3%であるのに対し、2024年のMIXI株は4%を超えています。


MIXI(ミクシィ)株がやばいと言われる理由

MIXI株がやばいと言われている理由としては、モンスターストライクの収益依存度が高いのが要因です。次のヒットサービスを展開できない場合、株価の大幅な上昇は見込みにくいと予想されます。


2024年12月に完全招待制SNSのMIXI2を公開しました。筆者も登録しましたが、プラットフォームとしては、X(旧Twitter)に似ている反面、独創的なサービスを展開している要素は弱いと感じます。


MIXI2に関しては今後もサービスを拡充するとは思いますが、直近でモンストに迫るような収益が見込めるかは未知数です。



MIXI(ミクシィ)に将来性はあるか?

エンターテインメント事業は新規サービスのリリースと、モンストをはじめとする既存IPのユーザー定着が成功のカギを握ります。


スポーツ事業はTIPSTARの成長が期待されており、2024年4半期決算では前期と比較して13.8%の売上アップを記録しました。


生活支援サービス事業は、家族向けの写真動画共有アプリ「みてね」を中心とした安定的な成長が見込まれます。子供の成長記録を保存しながら、アルバム制作や年賀状作成など、うまく他のサービスと連携しています。さらに他の事業とのシナジー効果を生み出せるかもしれません。


中長期的な成長には、モンストに依存しない収益構造の構築が不可欠です。開発力の強化や外部スタジオとの連携を通じて、魅力的なサービスの展開を期待しています。


独立系ファイナンシャルプランナー

藤崎 竜也

「独立系ファイナンシャルプランナーとして執筆業を中心に活動中。2019年から教育資金や老後資金を蓄えるために投資を始める。実体験をもとに、専門用語をわかりやすく解説するのが得意。2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得し、現在は金融ジャンル(資産運用・投資・不動産・保険)をメインに執筆している。

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