この会社、テレビCMを積極的に展開しているけれど、金や鋼を主力商品としている。いったい誰向けなんだろう。家族で見るような番組をかけていると、明らかに「C向けではない」CMを目にすることがあります。
鉱山系や先進技術分野など「あ、あのCMのことだ」と思い浮かぶ方も多いでしょう。大前提として、テレビCMは「そのCMを見て購入行動につなげてもらう」ことが目的です。一般の家庭で「よし、このCMは印象に残る。この会社の鋼を購入するから電話しよう」とはならないはず。ではこのような企業には、どのような目的があるのでしょうか。
従業員の家族に向けて放送している?
その理由の1つといわれているのが、「従業員の家族に向けて放送している」という説です。離れて暮らす子どもや孫が、どのような企業に勤めているのか。正月やお盆ならば帰省によって一緒に過ごしていたり、連絡のとりやすい状況だったりすることもあるでしょう。そこで家族の話題に上がることを想定し、テレビCMを仕掛けているという考えです。
そこから転じて、新卒や中途採用の応募者に対して身近に感じてもらえるように、社名の浸透を試みているという見解もあります。当然ながら目的は1つではありません。これらの会社の取引先もテレビを見ている視聴者であるため、法人としての売上強化に繋がるといったC向けの企業に近い目的もあります。

テレビCMのコスパは合うのか
ただ、テレビCMは一般的に膨大なコストが必要になります。制作費やタレント・出演者にもよりますが、製作費の相場は約500万円から数千万円ともいわれています。若年層のテレビ離れも叫ばれており、親世代がCMを見たけれど肝心の子ども世代が見ていないという場合、CM戦略を仕掛ける価値は減少します。
もちろん特定の世代に偏ったとしても、商品の購入(=売上)に直結するのであればまだ考えものです。それが上記のような中長期的な動機で放送するという難易度選択肢は、企業にとってもハードルが高いものです。そこで、インターネット広告という選択肢があります。
大枠でインターネット広告という言葉を使ったものの、検索メディアに紐づいた広告やSNSも総括しての意味で使用しています。YouTubeなどで見かけるCMは、明らかに地上波では見かけない「新顔」も多いことに気がつきます。
魅力的なインターネット広告配信社を「次の購入銘柄」に
ビジネスには「対C(Customer)」と「対B(Business)」があります。C向けなら大きくアクセルを踏んでテレビCMを含む広告宣伝費をかける事業タイミングでも、対Bであれば「いったんインターネット広告など比較的な廉価な方法で様子を見る」という二段階の戦略が考えられます。そうであれば、インターネット広告に力を入れているB向けの企業は、今後急速に業績が伸びたり、株価が伸びたりといった「これからの可能性がある」といえます。個人投資家としては、この点に注目です。
スイングトレードの将来株価
売買時期ベースにおける個別株の買い方は主に3種類あります。1つ目はデイトレードといわれ、テクニカルチャートの機敏な反応を見て売買指示を出すものです。大きなモニターを直視している投資家の映像といえば想像しやすいでしょうか。
1日もしくは数日で売買されることからデイ(Day)トレード、もしくはより細かい、数秒から数分のトレードはスキャルピング・トレードと呼ばれています。scalp(=頭皮を剥ぐ)という言葉が由来です。
対するのが中長期投資です。こちらは決まった売買時期を持たず、配当利回りや株主優待で所有株を決めます。「20年前に買ったベンチャー企業の株がいま数百倍」という買い方ですが、短期的なリターンには適していません。ここはなぜかカタカナがついていませんが、従来の株の買い方はこの方法です。
残る1種類の買い方がスイングトレードです。スイングトレードは1か月から3か月前後の期間で、「株価の低いときに買って、高いときに売る」ことを徹底したトレード手法です。スイングトレードにおいては決算書や時勢などを見るファンダメンタルズ分析と、株式チャートを深く分析するテクニカル分析があります。

このときに鍵となるのが「将来株価」の考え方です。投資家が株式銘柄を売買することで各社の株価は変動しますが、その兆候が出る前に買いを入れて低価格で取得し、同様に下落兆候が出る前に売却します。このときに株価を先読みする技術のことを、「将来株価」といいます。
B向け企業がインターネットの広告を出すということは、業績面で飛躍する準備ができたということ。テレビCMのような多額の経費は難しいものの、段階的に成長する兆しが生まれてきたことが、将来株価において上昇の兆しが見えたと先読みします。
その株式が世界を変えるまで、何十年も待つ必要はありません。ぜひスイングトレードを身に着けて、個人投資家として「青田買い」をしていきましょう。





