高配当株に加えて、暗号資産「ビットコイン」がもらえる珍しい株主優待で注目を集めているのがGMOグループの銘柄です。今回は、年4回贈呈される高配当が魅力の「GMOフィナンシャル」と、成長期待の高い「GMOテック」を比較しながら、株価や配当、株主優待の違いを分かりやすく解説します。
GMOフィナンシャルホールディングス(7177)
GMOフィナンシャルホールディングス(以下、GMOフィナンシャル)は、国内最大級のネット証券「GMOクリック証券」のほか、FXや暗号資産などのオンライン金融サービスを提供する企業です。
2025年度の売上高は約495億円、経常利益は約153億円でした。売上高は約500億円前後をほぼ横ばいで推移しており、経常利益は2024年度に約84億円まで減益となったものの2025年度は大幅に回復しています。2026年度の決算予想は現時点で未定です。
株価は比較的変動が大きい
2026年5月時点の株価は約1100円です。2020年に新型コロナウイルスの影響で約400円まで下落したものの、1年後には約1000円まで回復しました。その後も短期間で約500円から約1000円の間を頻繁に変動しており、比較的株価変動の大きい傾向が見られます。
株主優待はビットコイン
GMOフィナンシャルの株主優待は、毎年6月末と12月末の権利確定日に、100株以上の株式を半年以上保有する株主に対して、1万円を上限とした株式の買付代金に0.03%をかけた金額相当のビットコインが贈呈されます。
ビットコインが付与されるのは、株主本人名義のGMOコインの暗号資産取引口座です。 株主優待を受け取るには、申請受付期間内に株主優待サイトから事前登録する必要があります。株主優待申請受付期間は、6月末権利確定分は10月から翌年3月末まで、12月末権利確定分は翌年4月から9月末までです。

配当金は年4回
2026年度の配当金は、3月末の第1四半期配当で13.69円、6月末の第2四半期配当で13.69円、9月末の第3四半期配当で13.69円、12月末の第4四半期配当で13.69円の、年間1株当たり54.76円となる予想です。この金額は、2022年度から3期連続で増配した2025年度の57.58円から減配しています。
GMOフィナンシャルの利回り
1株1100円で100株購入した場合、投資金額は11万円になります。配当金額は年間1株当たり54.76円のため5476円となり、配当利回りは約5.0%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約2.8%、2023年度は約5.0%、2024年度は約3.9%、2025年度は約6.9%でした。業績が好調な年は、配当利回りも高くなる傾向があるようです。

GMO TECHホールディングス(415A)
GMO TECHホールディングス(以下、GMOテック)は、GMO TECHとGMOデザインワンが共同株式移転して生まれた持株会社です。検索エンジンマーケティング、口コミサイト「エキテン」、アフィリエイト広告「GMO SmaAD」、不動産会社向けDXプラットフォーム「GMO賃貸DX」の提供などのサービスを提供しています。
2025年10月に上場したばかりの銘柄で、2025年度の売上高は約70億円、経常利益は約5億円でした。2026年度は売上高が約96億円、経常利益は約7億円となる予想です。経営統合の効果とAI時代に合った事業内容により業績好調が続いています。
株価は不安定な値動きが続く?
2026年5月時点の株価は約4700円です。2025年10月の上場当初は約6000円だった株価は、2026年2月には約4600円まで下落しました。翌月には約5700円まで回復するものの、5月に入り再び大きく下落しています。
業績好調にも関わらず株価の下落が大きい背景には、上場したばかりの銘柄のため出来高が少ないことから、少量の売り注文でも株価が大きく変動しやすい可能性があります。
株主優待はビットコイン(年1回)
GMOテックの株主優待は、毎年12月末の権利確定日に、100株以上の株式を半年以上保有する株主に対して、1万円を上限とした株式の買付代金に0.03%をかけた金額相当のビットコインが贈呈されます。ビットコイン付与の条件や申請受付期間は、GMOフィナンシャルと同じです。
また、GMOテックが提供するすべてのMEO製品のプラン利用料金が税抜き価格より10%還元されます。取引額の上限は半年間で30万円までですが、500株以上を保有する株主には上限はありません。

配当金は年1回
2026年度の配当金は、12月末の期末配当にて、年間1株当たり276.5円となる予想です。この金額は、2025年度の246.6円から増配しています。
GMOテックの利回り
1株4700円で100株購入した場合、投資金額は47万円になります。配当金額は年間1株当たり276.5円のため2万7650円となり、配当利回りは約5.9%です。なお、2025年度の平均株価から算出した配当利回りは約4.9%でした。

投資するならどっち?
安定した業績と少額から投資しやすい高配当銘柄を重視するなら、GMOフィナンシャルが魅力的です。投資初心者にも投資しやすい銘柄といえます。
一方、GMOテックは配当利回りの高さに加え、AIやDX関連事業の成長期待が大きい銘柄です。ただし、上場間もないため株価変動は大きく、株価の変動には注意が必要です。
「安定した高配当を狙うか」「成長性と高利回りを狙うか」で、自分に合った銘柄を選んでみてはいかがでしょうか。




