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7月の権利取り注目銘柄:丸善CHI(3159) 本好きには魅力的な内容

7月の株式市場において、多くの投資家が注目する銘柄の一つが丸善CHIホールディングス(3159 以下、丸善CHI)です。今回は、同社の魅力的な株主優待制度、好調な決算業況、そして現在の株価動向について、解説します。



全国で使える!利便性の高い株主優待

丸善CHIの株主優待は、本好きの方や文房具愛好家にとって非常に魅力的な内容となっています。


・対象と権利確定日:毎年7月31日現在の株主名簿に100株(1単元)以上保有と記載されている株主が対象です。

・優待内容:保有株式数に応じて、全国の丸善およびジュンク堂書店の店舗で利用可能な「商品券」が贈呈されます。

・保有株数による進呈額:


・利便性:この商品券は書籍だけでなく、店舗で取り扱っている文房具などの購入にも利用可能です(一部商品を除く)。

・送付時期と有効期限:毎年9月末の送付が予定されており、有効期限は送付翌年の11月末日までとなっています。


おつりが出ない点や図書カードの購入には利用できない点には注意が必要ですが、実店舗で実際に商品を手に取って選べる楽しみを提供してくれる優待といえます。



2026年1月期決算:万博効果による大幅増益

同社の直近の業績(2026年1月期)は、特定の大型イベントが追い風となり、非常に好調な結果となりました。


・連結経営成績:売上高は1850億円(前期比11.6%増)、営業利益は55.9億円(同59.9%増)と、大幅な増収増益を達成しました。純利益については、前期に固定資産売却益の計上(25億7800万円)があった反動で33.3億円(同14.7%減)となりましたが、本業の儲けを示す営業利益は極めて堅調です。


・セグメント別状況: 

店舗・ネット販売事業:2025年大阪・関西万博の会場内および会場外のオフィシャルストア運営が大きく寄与し、売上高が対前期比23.7%増、営業利益が同537.7%増と驚異的な伸びを見せました。

文教市場販売事業:図書館や教育施設の設計・施工における大型案件の完工が増加し、増収増益を確保しています。

図書館サポート事業:受託館数が1851館(2026年1月末時点)まで拡大し、安定的に推移しています。


・今後の展望:2027年1月期の予想については、万博特需の反動により売上高1740億円、営業利益40億円と減収減益を見込んでいますが、特需を除いた2025年1月期比では増収増益のトレンドを維持する計画です。また、中期経営計画では29.1期に配当性向30%以上をめざす方針を掲げており、株主還元への意欲も示されています。



株価動向と投資指標の視点

最後に、現在の株価の立ち位置を確認します。

・現在の株価水準:2026年5月21日時点の終値は346円です。

・時系列の動き:2026年3月中旬には一時330円台まで下落する場面もありましたが、その後は緩やかに回復し、現在は340円から350円の間での底堅い推移が続いています。

・PBR(株価純資産倍率)は0.59倍と、解散価値である1倍を大きく下回る水準にあります。会社側もこの低PBRを課題と認識しており、早期の「PBR1倍以上」をめざすことを経営目標に掲げています。


【丸善CHIの日足チャート(2026年5月21日まで)】



まとめ

丸善CHIは、書店での買い物に便利な株主優待を備えつつ、万博後の事業基盤再構築とPBR改善に向けた改革を進めています。3万円台(100株保有時)という比較的少額から投資可能であり、PBRの是正期待を含めた中長期的な保有に適した「7月の注目銘柄」と言えるでしょう。


日本株情報部長

河賀 宏明

証券会社、事業会社におけるIR担当・経営情報担当、FPや証券アナリスト講師などを経て2016年に入社。 金融全般に精通。証券アナリスト資格保有。 「トレーダーズ・ウェブ」向けなどに、個別株を中心としたニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 株主手帳、日経CNBC「朝エクスプレス」、日経マネー

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