(6日終値)
ドル・円相場:1ドル=135.95円(前営業日比△0.10円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=138.43円(▲1.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0182ドル(▲0.0084ドル)
ダウ工業株30種平均:31037.68ドル(△69.86ドル)
ナスダック総合株価指数:11361.85(△39.61)
10年物米国債利回り:2.93%(△0.12%)
WTI原油先物8月限:1バレル=98.53ドル(▲0.97ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1736.5ドル(▲27.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月米サービス部門PMI改定値 52.7 51.6
6月米総合PMI改定値 52.3 51.2
6月米ISM非製造業指数 55.3 55.9
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら3日続伸。21時30分過ぎに一時134.96円と日通し安値を付けたものの、134円台では押し目を拾いたい向きも多く、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。6月米サービス部門・総合PMI改定値が速報値から上方修正され、6月米ISM非製造業指数が55.3と予想の54.3を上回ったこともドル買いを促し、一時136.01円と日通し高値を更新した。その後の下押しも135.53円付近にとどまった。
なお、米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月14-15日分)では「7月会合では0.50%もしくは0.75%の利上げの可能性が高い」との見解が示され、今後のインフレ動向次第では「一段の制限的な政策があり得る」との認識で一致したことが明らかになった。新味に乏しい内容だったが、FOMC議事要旨公表後に米長期金利が上昇したことから、ドル円も底堅く推移した。米10年債利回りは21時30分過ぎに付けた2.74%台から2.93%台まで急上昇した。
・ユーロドルは続落。エネルギー供給不安などを背景に欧州の景気後退(リセッション)懸念が強まる中、この日もユーロを売る動きが継続した。市場では「欧州経済のリセッション入りを理由にユーロ売りを仕掛けたい市場参加者が多い」との声が聞かれ、一時1.0162ドルと2002年12月以来およそ19年半ぶりの安値を付けた。
なお、欧州が年内にリセッション入りするとの予想が増加しており、市場が織り込む欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しは後退。1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)割れを見込む声が増え始めている。
・ユーロ円も続落。21時30分過ぎに一時137.27円と5月31日以来の安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開に。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て、相場を下支えした。
・メキシコペソは軟調。対ドルで20.7862ペソ、対円で6.53円まで値を下げた。WTI原油先物価格が一時1バレル=95.10ドルと4月12日以来の安値まで下落すると産油国通貨とされるメキシコペソに売りが出た。同じく産油国通貨であるカナダドルも売られ、対ドルで一時1.3078カナダドルまで下落した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。米リセッションへの懸念から売りが出たものの、業績が景気の影響を受けにくいディフェンシブ株が買われ、相場を下支えした。FOMC議事要旨については新たな材料に乏しく、「タカ派色を一段と強める内容ではなかった」との見方から、買いを誘った面があった。一方、原油先物価格の下落でシェブロンなどエネルギー株が売られた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは6日ぶりに反落。FOMC議事要旨は新たな材料に乏しかったが、足もとで相場上昇が続いたあとだけにポジション調整目的の売りが優勢となった。米国株相場の上昇も相場の重し。
・原油先物相場は続落。欧米を中心とした景気先行き懸念が高まっていることで、原油先物価格は続落した。ユーロを中心にドル買いが進むと、ドルで取引される原油先物価格は割高感となることで一時95.10ドルまで弱含む場面もあった。
・金先物相場は7日続落。前日の引け値を挟んでもみ合いが続いていたが、米6月米サービス部門・総合PMI改定値が速報値から上方修正され、6月米ISM非製造業指数が市場予想を上回ると、米金利が上昇したことで、金先物価格は売りに押された。本日もユーロを中心にドルが強含んだことで、ドルで取引される金先物は割高感により7日続落し、昨年9月以来の水準まで下値を広げた。