10日の日経平均は大幅続落。終値は270円安の27446円。ダウ平均が600ドルを超える下落となったことを嫌気して、寄り付きから3桁の下落となり、27500円を下回った。安く始まった後は、27500円に近付くと戻り売りに押された一方、27400円を割り込んでくると下げ渋った。本日の米CPIの発表を前に様子見ムードが強く、押しが深くなれば戻すといった方向感のない動きが終日続き、寄り付き(27459円)に近い水準で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆0800億円。業種別ではパルプ・紙、食料品、銀行などが上昇した一方、ゴム製品、石油・石炭、輸送用機器などが下落した。
上方修正と期末の配当見通し引き上げを発表した川崎重工業(7012)が後場急伸。半面、上期の着地が計画を下振れた日本農薬(4997)が後場に入って急落した。