先週末の日経平均は大幅続落
先週末の日経平均は大幅続落。米国株高を受けて買いが先行し、序盤では上げ幅を500円超に広げ63,200円台に乗せる場面がありました。一方、買い一巡後はマイナスに転じ、下げ幅を拡大する展開。一時は61,000円を割り込む場面もありましたが、10日移動平均線あたりを意識して取引を終えました。
東証プライム市場の売買代金は概算で11兆4200億円。値上がり銘柄数857に対し、値下がり674銘柄と、値上がり優位の展開でした。業種別では、石油・石炭、保険、輸送用機器などが上昇した一方、非鉄金属、化学、ガラス・土石などが下落しました。
個別では、決算で買われたSUBARU(7270)以外にもトヨタ(7203)、日産自動車(7201)など自動車株が大幅上昇。スクエニHD(9684)が決算を受けて急伸し、任天堂(7974)やソニーG(6758)などゲームのハード機を手がける銘柄にも強い動きがみられました。
一方、前日ストップ安のフジクラ(5803)と決算発表を控えたキオクシアHD(285A)が8%台の下落。アドバンテスト(6857)、レーザーテック(6920)など半導体株の多くが値幅を伴った下げとなりました。足元で人気だったイビデン(4062)やレゾナックHD(4004)が大幅安となりました。
週足でみるスクエニHDの株価推移
図表は、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)の2023年4月中旬ごろからの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線です。
下位は、売られ過ぎや買われ過ぎなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。

大局的には、2024年6月安値(1,460円)を起点とした上昇相場に対して、昨年8月高値(3,861.7円)からの下降相場が続いている局面です。
13週移動平均線に上値を抑えられながら水準を切り下げる展開ですが、今年2月以降は横ばいの推移で値固めの状態にあるとみられます。
過去の推移を振り返ると、昨年3月高値(2,448.7円)を通る支持線①を下値水準として意識しているようです。
この支持線①は、昨年3月高値だけではなく、2023年6月高値(2,522円)水準に近いほか、2020年や2021年にも高値をつけた水準であり、重要な下値の節目といえます。
また、直近安値(2,392円)は、2024年6月安値(1,460円)を起点とした上昇値幅に対する黄金分割比率の61.8%押し(2377円)近くでつけており、底値形成の可能性を高める要因となります。
一方、先週の15日は大幅高となり、13週移動平均線を上回る動きとなりました。同社は5月14日、27.3期通期の連結営業利益予想を490億円(前期比10.5%減)、年間配当予想を43円にすると発表しました。26.3期の連結営業利益が前の期比34.9%増の547億円と大幅増益で着地したほか、今期の減益見通しもこれまでの株価下落でいったんの材料出尽くしとの見方が強まった結果と推測できます。
株価が13週移動平均線を上回るポジティブなシグナルが出現したことだけでなく、株価が横ばいの間でもすでにボトム圏から上昇基調にあったRSI(9週)が50%を再び上回ってきた点もポジティブなシグナルです。
26週移動平均線を上回れるかが次の焦点になります。しかし、26週移動平均線は依然として下向きで推移しているため上値抵抗も強い水準です。
52週移動平均線までの上昇継続はまだハードルは高く、まずは株価が13週移動平均線と26週移動平均線との間の推移を保ちながら、26週移動平均線が下向きから横ばいに変化するタイミング待ちといった動きが想定され、直近安値である2,392円を底値として保てるかが重要なポイントといえそうです。
直近安値を下回る場合、2024年2月高値(2,269.3円)を通る支持線②や、2024年5月高値(2,103円)を通る支持線③まで下落余地が拡大する可能性が高まるでしょう。





