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ファーストリテイリング上場来高値を更新 上場時から持ち続けてたらどうなった?

2026年4月10日。株式市場でファーストリテイリングが前日比10%高という上昇をみせ、大きな注目を集めました。株式分割を考慮した上場来高値となる「70000円」の大台へと到達。時価総額でも23兆円を超え、世界のアパレル界でも有数の規模となりました。


ファーストリテイリング日足チャート


ファーストリテイリングが上場したのは、1994年7月のことです。取引所は現在は東証と統合された広島証券取引所でした。当時はまだ山口県の地方企業でした。公募価格「7200円」(株式分割を考慮せず)に対し、初値は1万4900円と好調な滑り出しを見せました。


とはいえ、当時の投資家の多くは、この「地方のアパレル店」が日経平均を左右するほどの存在になるとは思わなかったでしょう。


1997年4月には、当時の東京証券取引所二部に上場。翌年の原宿店オープンに伴い、日本全国に「フリースブーム」を巻き起こす、その直前のタイミングでした。1999年には東証一部(当時)銘柄に指定され、その後、日経平均株価を構成する225銘柄にも採用されます。いまでは指数の寄与度で圧倒的な存在感を放っており、ファストリが動けば日経が動くといっても過言ではありません。


投資家として注目したいのは「累積リターン」についてです。株式分割を考慮すると同社の修正公募価格は165円になります。それから約30年で株価は75580円(2026年4月13日に付けた上場来高値)まで上昇しました。ざっと458倍です。


1994年当時に1000株(当時の同社株式の最低売買単位)を720万円で手に入れた投資家が、ずっとその株を保有し続けていた場合、およそ33億円になった計算です。実際には保有している間の配当支払われていますから、さらに多くのリターンを得ていることになります。


ファストリの株価がここまで上昇したのは、企業としての成長力が評価された面が大きいでしょう。国内の安定成長に加え、中国や欧米などの海外事業が収益の柱に加わり、グローバルで成長を続ける企業となりました。これからも株価と業績ともに挑戦し、成長し続ける姿を見せてほしいです。


日本株情報部 アナリスト

斎藤 裕昭

経済誌、株式情報誌の記者を経て2019年に入社。 幅広い企業への取材経験をもとに、個別株を中心としたニュース配信を担当。

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