(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=128.43円(前営業日比▲0.47円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=139.10円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0833ドル(△0.0039ドル)
ダウ工業株30種平均:33044.56ドル(▲252.40ドル)
ナスダック総合株価指数:10852.27(▲104.74)
10年物米国債利回り:3.39%(△0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=80.33ドル(△0.85ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1923.9ドル(△16.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 19.0万件 20.5万件
12月米住宅着工件数 138.2万件 140.1万件・改
建設許可件数 133.0万件 135.1万件・改
1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
▲8.9 ▲13.7・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは続伸。1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行すると、一時1.0784ドル付近まで値を下げたものの、下押しは限定的だった。
ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁はこの日、「インフレは高すぎる」「インフレ率を適時に目標の2%に戻すために十分な期間、制約的な領域に移行するまで政策方針を堅持する」と述べたほか、ECB理事会議事要旨(12月15日分)では「多くのメンバーが当初、政策金利を0.75%引き上げることを希望した」ことが明らかになった。ECBの利上げ継続観測を背景にユーロ買い・ドル売りが強まると、一時1.0840ドルと日通し高値を更新した。
・ドル円は反落。米フィリー指数など、この日発表の米経済指標が概ね堅調だったことを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。米長期金利の上昇も相場の下支え要因となり、22時30分過ぎに128.81円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値128.93円を上抜けることは出来なかった。日銀は前日に大規模な金融緩和策の維持を決めたものの、いずれは修正に動くとの思惑は消えず、相場の重しとなった面もある。
なお、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)副議長は「インフレ率はここ数カ月で低下したが、依然として高い」と述べ、「インフレ率が2%に戻るまでには時間と決意が必要」「十分に制限的な政策はしばらく必要」との考えを示した。
・ユーロ円は小反落。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。米景気減速への懸念が高まる中でも、堅調な米労働市場を背景にFRBが利上げを続けるとの警戒から株売りが広がった。指数は一時310ドル超下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。米長期金利の上昇を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことから、売りが優勢となった。前日に急伸した反動で持ち高調整目的の売りが出やすい面もあった。
・原油先物相場は反発。前日は米景気後退への懸念を背景に9日ぶりに反落したが、中国の景気回復に伴うエネルギー需要への期待感は根強くこの日は買いが先行した。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油とガソリンの在庫が予想以上の積み増しとなり、一時売られる場面もあったが反応は限られた。
・金先物相場は3日ぶりに反発。米景気後退への懸念が高まり、投資家のリスク回避志向が強まったことが逃避資産とされる金の買いを後押した。