(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=129.60円(前営業日比△1.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.68円(△1.58円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0856ドル(△0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:33375.49ドル(△330.93ドル)
ナスダック総合株価指数:11140.43(△288.16)
10年物米国債利回り:3.48%(△0.09%)
WTI原油先物2月限:1バレル=81.31ドル(△0.98ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1928.2ドル(△4.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
12月米中古住宅販売件数
前月比 ▲1.5% ▲7.9%・改
年率換算件数 402万件 408万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。黒田東彦日銀総裁が世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で「2%の物価目標を安定的、持続的に達成するため現在の極めて緩和的な金融政策を継続する」と改めて表明したことを受けて全般円売りが先行。米10年債利回りが3.49%台まで上昇したこともドル買いを促し、23時過ぎに一時130.61円まで値を上げた。
ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。日銀の政策修正観測は依然として根強く、130円台では戻り売りなどが出たほか、アジア時間に付けた日通し安値128.36円から2円超上昇した反動でポジション調整目的の売りが出た。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が講演で「2%のインフレ目標にはまだかなりの道のりがある」としながらも、「次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げを支持する」と発言すると、FRBの利上げペースが鈍化するとの見通しが強まり129.45円付近まで下押しした。
・ユーロドルは小幅ながら3日続伸。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行し、23時前に1.0802ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測を背景にユーロ買い・ドル売りが出たほか、FRBの利上げペースが鈍化するとの見方から1.0858ドル付近まで持ち直した。
・ユーロ円は反発。黒田総裁が大規模緩和策の継続を再表明すると全般円売りが優勢となり、一時141.20円と日通し高値を更新した。NY午後に入ると、週末を控えたポジション調整の動きに終始した。
・オセアニア通貨は堅調だった。ダウ平均が330ドル超上昇するなど、米株式相場が底堅く推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に買いが集まった。豪ドル米ドルは0.6974米ドル、NZドル米ドルは0.6477米ドルまで値を上げたほか、豪ドル円は90.44円、NZドル円は83.92円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。前日発表されたネットフリックスの四半期決算が好感されて、同社株が8%超の大幅上昇となった。他のハイテク株にも買いが波及し、相場を押し上げた。ウォラーFRB理事が「次回会合では0.25%の利上げを支持する」と発言すると、FRBの利上げペースが鈍化するとの見通しが強まり、一段と買いを促した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。欧州債相場の下落を受けて米国債にも売りが先行。米国株相場の上昇も安全資産とされる米国債の売りを誘った。
・原油先物相場は続伸。中国の「ゼロコロナ」政策の転換が石油などの商品需要を高めるとの見方が根強く、引き続きエネルギー需要が支えとなった。国際エネルギー機関(IEA)も18日発表の月報で中国のコロナ政策の転換で、今年の世界の石油需要が過去最高を更新するとの見通しを示している。
・金先物相場は小幅続伸。米利上げペースが鈍化するとの見方や世界景気後退の懸念が根強く、金は底堅い動きとなった。ただ、この日の米長期金利が上昇し、金利を生まない金に売り圧力も生じ、上値は限られた。