NYダウ368ドル高と反発 月間では主要3指数がそろって上昇スタート

31日のNY株式相場は大幅反発。ゼネラル・モーターズなどの決算が総じて市場予想を上回る強い結果となったことや、米国の10-12月期雇用コスト指数が予想を下回ったことでインフレのピークアウト期待が高まったことが支援となった。


前日に7営業日ぶりに反落したダウ平均は368.95ドル高(+1.09%)の34086.04ドルで終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.46%高、1.67%高で終了し、主要3指数がそろって大幅反発した。


月間ではダウ平均が2.83%高、S&P500が6.18%高、ナスダック総合が10.68%高とそろって大幅反発。ナスダック総合は昨年7月以来の上昇率となり、S&P500が1月としては2019年以来の大幅高となった。


業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。素材、一般消費財が2%超上昇し、不動産、資本財、IT、コミュニケーション、金融、ヘルスケア、生活必需品も1%超上昇した。


決算発表銘柄はインターナショナル・ペーパーが10.66%高と急伸したほか、パルト・グループが9.42%高、ゼネラル・モーターズが8.35%高、ユナイテッドナカハーセル・サービス(UPS)が4.67%高、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が3.73%高となった一方、キャタピラーが3.52%安、マクドナルドが1.29%安となった。


米連邦準備理事会(FRB)が注目する米10-12月期雇用コスト指数は前月分の1.2%から1.0%に低下し、市場予想の1.1%も下回った。


翌日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げか見込まれているが、近い将来の利上げ打ち止め期待が高まった。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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