NYダウ697ドル安と大幅反落 金利上昇や小売り株の決算を嫌気

21日のNY株式相場は大幅安。米10年債や米2年債利回りが昨年11月以来の水準に上昇したことや、小売り大手のホーム・デポの決算やガイダンスが予想を下回ったことでセンチメントが悪化した。


ダウ平均は697.1ドル安(-2.06%)と大幅に反落し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.00%安、2.50%安と大幅に3営業日続落した。


業種別ではS&P500の全11セクターが下落。一般消費財が3.34%安となったほか、IT、コミュニケーション、資本財、金融も2%超下落した。


米2月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値が市場予想を上回る強い結果となったことで米連邦準備理事会(FRB)による利上げの長期化見通しが強まり、米10年債利回りは前日の3.82%台から一時3.95%台へと昨年11月10日以来の水準に上昇した。


ホームセンター大手のホーム・デポの2022年度第4四半期(11-1月)決算は売上高が予想を下回り、2024年度通期が減益になるとの見通しも嫌気され株価は前日比7.06%下落した。


センチメントは大きく悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は22.87ポポイントと、前日比2.85ポイント上昇した。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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