日経平均は大幅反落 マクセルがストップ高

20日の日経平均は大幅反落。終値は388円安の26945円。米国株の大幅安を嫌気して下落スタート。UBSによるクレディ・スイスの買収など買い戻しを誘うような材料も寄り前に伝わっていたことから、序盤では底堅く推移してプラス圏に浮上する場面もあった。しかし、国内金融株にポジティブな反応は限られた一方、グロース株を中心に他の多くの銘柄は弱く、すぐにマイナス転換。そこからは売りに勢いがついた。翌日が休場でリスク回避ムードが高まる中、後場に入ると下げ幅を300円超に拡大。節目の27000円を割り込み、安値引けとなった。17日に大幅高となったグロースコア指数やマザーズ指数が、どちらも上げ分を打ち消す大幅安となった。


東証プライムの売買代金は概算で2兆9700億円。業種別では全業種が下落。下げが相対的に小さかったのは、石油・石炭、非鉄金属、ゴム製品など。一方、海運、倉庫・運輸、不動産などが大幅安となった。


日経新聞で大容量の全個体電池を世界で初めて量産すると報じられたマクセル(6810)が、場中値付かずのストップ高比例配分。半面、1Qが最終赤字となったウェルプレイド・ライゼスト(9565)がストップ安比例配分となり、親会社のカヤック(3904)も大幅安となった。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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