NYダウ141ドル高と2日続伸 センチメントの改善続く

30日のNY株式相場は続伸。銀行の連鎖破綻懸念が引き続き和らぐ中、新規失業保険申請件数が予想をやや上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め緩和期待が続いた。


ダウ平均は上昇してスタート後、小幅に下落する場面もあったが、141.43ドル高(+0.43%)で終了。

S&P500は終日プラス圏で推移し、0.57%高で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合も0.99%高まで上昇後、0.73%高で終了。主要3指数がそろって2日続伸した。


3月月初来ではダウ平均が0.62%高、S&P500が2.03%高となり、ナスダック総合は4.87%高となった。


S&P500の11セクターは、金融(-0.29%)を除く10セクターが上昇。不動産、ITが1%超上昇し、一般消費財、素材、ヘルスケアが0.5%超上昇した。


投資家の不安心理を示すVIX指数は19.02ポイントと前日比0.10ポイント低下した。


寄り前に発表された前週分の新規失業保険申請件数は19.8万件と市場予想の19.6万件をやや上回り、10-12月期GDP確報値も前期比年率+2.6%と前回や予想の+2.7%を下回る弱い結果となった。


ただ、コリンズ米ボストン連銀総裁などのFRB高官から年内の利下げ転換に否定的な発言が相次いだことや、翌日にFRBが注目する個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えていることで反応は限定的だった。




国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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