31日のNY株式相場は3日続伸。米連邦準備理事会(FRB)が重視する物価指標が鈍化し、早期の利上げ打ち止め期待が高まったことが支援となった。
寄り前に発表された2月個人消費支出(PCE)価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前月比+0.3%と1月分改定値の+0.5%から伸びが鈍化し、市場予想の+0.4%も下回った。
ダウ平均は上昇してスタートすると、取引終盤に431ドル高まで上げ幅を広げ、415.12ドル高(+1.26%)で終了。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.44%高、1.74%高と一日の高値圏で終了した。
週間では、ダウ平均が3.22%高と大幅に2週続伸し、S&P500が3.48%高、ナスダック総合が3.37%高とともに大幅に3週続伸した。
四半期では、ダウ平均が0.38%高と小幅高にとどまったものの、S&P500が7.03%高となり、ナスダック総合は16.77%高と2020年第2四半期以来の大幅高となった。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。一般消費財、不動産、コミュニケーションが2%超上昇し、素材、IT、資本財、金融、ヘルスケアも1%超上昇。
一方、エネルギー、公益、生活必需品が1%未満の上昇にとどまった。
センチメントは改善が続いた。投資家の不安心理を示すVIX指数は18.70ポイントと前日比0.32ポイント低下。
6営業日連続での低下となり、3月6日以来の18ポイント台となった。