5日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.50%高の20049.31ポイントだった。中国企業指数は1.18%高の6797.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で982億7000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の20000ポイントを回復し、終始プラス圏でもみ合った。終値ベースで4月21日以来、2週間ぶり高値を更新。官民が発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がそろって50割れとなるなか、中国当局が景気対策を強化するとの期待が買いを支えた。ただ、上値の重さが目立ち、場中は小幅ながら20000ポイントを割り込む場面もあった。本土市場で上海総合指数が下げに転じたことが重荷となったほか、米雇用統計の発表を日本時間の5日夜に控え、様子見気分も漂った。
ハンセン指数構成銘柄では、本土不動産関連の碧桂園(02007)、中国海外発展(00688)、碧桂園服務(06098)や、香港不動産デベロッパーの恒隆地産(00101)が高い。大型ネット株の百度(09888)が約4%の上昇。創業者の李彦宏・会長兼最高経営責任者(CEO)は同社が独自に開発した生成系人工知能(AI)「文心一言」について、ここ1カ月間で4回の技術アップグレードを実施し、大規模モデルの推理コストは当初の10分の1に下がったことを明らかにした。半面、家電メーカーの海爾智家(06690)、アジア生保のAIAグループ(01299)、PC世界大手のレノボグループ(00992)、香港不動産投資会社の九龍倉置業地産(01997)が大きく下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.03%高の3895.53ポイントと続伸。オンライン読書サービス事業者の閲文集団(00772)、百度、新興自動車メーカーの小鵬汽車(09868)、蔚来集団(09866)が上昇率上位。半面、半導体受託製造の華虹半導体(01347)とSMIC(00981)などが売られた。