立体シール「ボンボンドロップシール」をご存じでしょうか。ぷっくりとした立体感が特徴で、2024年の発売以来、シリーズ累計出荷数が1500万枚を超える大ヒット商品となっています。
シリーズでは、サンリオ、ディズニー、ちいかわ、すみっコぐらしなど、さまざまなキャラクターも採用され、特に人気を集めており、売れすぎて店舗で買えない、入荷がわかると販売待ちの行列ができるなど、まさに争奪戦となっています。
ブームの背景には、平成の世でも流行ったシール交換ブームの再燃があります。当時子どもだった女性が成長し、親世代になったタイミング。加えてシールに限らず、リバイバルブームでさまざまなジャンルで復刻ブームが起きているなかで、親子そろって楽しめる趣味として、多くの人に楽しまれているようです。
さらにこのブームを後押しする要因としてSNSの隆盛も挙げられます。平成の世では、ともあd地同士で見せ合うなど、基本的には学校内というコミュニティで完結していました。しかし、令和の今はSNSこそがメインの舞台です。お気に入りのシールを披露して、「いいね」をもらうことで、さらに「映える」シールを求める、といった面もあるのかもしれません。
これだけのブームですから、企業の業績にも影響があります。「ボンボンドロップシール」を開発したのはクーリア(大阪市中央区)という企業ですが、このクーリアと提携するサンスター文具(東京都台東区)の親会社がバンダイナムコホールディングス<7832.T>(以下、バンナムHD)です。
2月5日にバンナムHDが発表した3Q決算では、ボンボンドロップシールを含むトイホビー事業が好調。通期業績の上方修正も実施されました。
また過熱するシール人気に伴い、ボンボンドロップシール以外に類似商品の売れ行きも堅調なようです。ボンボンドロップシールはシールにしては高額な部類に入ると思われますが、100円ショップなどでそれよりも安価な立体シールが販売されており、人気を集めています。
なかでも、その100円ショップ向けに雑貨の卸売を行っているアミファ<7800.T>では、2月10日に発表した1Q決算が営業利益で前年同期比2.5倍となり、通期の会社計画を超過達成すると驚きの内容となりました。
同日の取引時間中にストップ高となると、翌日もストップ高、その後もさらに上昇しており株価は決算発表前の2倍の水準になっています。
アミファ日足チャート

企業の業績を予測するというと、難しいデータを読み込んで細かく分析し、緻密な計算のもとに割り出すといったイメージもあるかもしれませんが、案外われわれの生活のなかでの気づきなど、身近なところにヒントがあったりもします。
今回のボンボンドロップシールでいえば、本命のバンナムHDだけでなく、派生して類似商品やシール手帳、バインダを取り扱う100均ショップや、そこに商品を卸しているアミファも好調になるかもしれない、という連想ゲームが実を結ぶ瞬間は、株式投資をするうえでの楽しみの一つでもあります。ニュースや専門誌を使っての勉強だけでなく、自らの体験や足を使った情報収集も活用していきましょう。



