18日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.85%高の19727.25ポイントだった。中国企業指数は1.19%高の6715.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で986億2000万HKドル。
ハンセン指数は終始プラス圏でもみ合った。米債務上限問題をめぐり、17日にバイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長の双方から協議ついて前向きの発言があったことで与野党合意への期待が高まった。米デフォルト懸念の後退を受けて買い戻しが優勢。ただ、前場はおおむね1%超高で推移したが、後場は上げ幅をやや縮小した。本土市場で上海総合指数がいったん回復した3300ポイントを再び割り込んだことや、主要7カ国(G7)広島サミットの開幕を19日に控えて中国と西側諸国の対立への警戒感が重しとなったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、中国人寿保険(02628)、シノペック(00386)、ペトロチャイナ(00857)など、中国政府が進める「中国の特色あるバリュエーション(企業価値評価)体系の構築」で恩恵を受けそうな国有資本銘柄が買われたほか、自動車ディーラーの中升集団(00881)、PC世界大手のレノボグループ(00992)が高い。大引け後に決算発表を予定しているネット通販大手のアリババ集団(09988)も上昇した。半面、本土系不動産株の龍湖集団(00960)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)、ガス会社の新奥能源(02688)が安い。17日大引け後に1-3月期決算を発表したインターネットサービス大手のテンセント(00700)は0.88%安で終えた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.21%高の3917.09ポイントと反発。上海証券取引所のハイテク新興企業向け市場「科創板」への上場が認可された華虹半導体(01347)が7%超高。トリップ・ドットコム(09961)、金蝶国際ソフト(00268)、ウェイボー(09898)も上昇率上位。半面、阿里健康(00241)や小鵬汽車(09868)などが下げた。