香港大引け:続伸、後場にプラス圏 本土株の上昇を好感

8日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.25%高の19299.18ポイントだった。中国企業指数は0.02%安の6540.03ポイント。メインボードの売買代金は概算で844億9000万HKドル。


ハンセン指数は安く寄り付いた後、前場は総じてマイナス圏でもみ合った。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる中、前日の豪準備銀行(RBA)に続き、カナダ銀行(BOC)も予想に反して政策金利の引き上げを再開した。米国でも金融引き締めが長期化する可能性が意識され、リスクを回避する動きが優勢だった。もっとも、本土市場で上海総合指数が上昇に転じたことを受けてハンセン指数も後場にプラス圏へ浮上。結局、7日に続き5月23日以来、およそ2週間ぶり高値を更新してこの日の取引を終えた。


ハンセン指数構成銘柄では、本土不動産関連の碧桂園(02007)、碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)や海運株の東方海外(00316)が大幅高。1-3月期決算の予想上振れを受けてオンライン旅行大手のトリップ・ドットコム(09961)が5%超の上昇。半面、医薬品ネット通販の阿里健康(00241)、自動車・電池メーカーのBYD(01211)、半導体受託開発のSMIC(00981)、長江グループ系公益事業者の長江インフラ(01038)などが軟調だった。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.68%安の3894.30ポイントと反落。金蝶国際ソフト(00268)、閲文集団(00772)、BYDエレクトロニック(00285)、快手科技(01024)が下落率上位。半面、前日に安かった衆安在線財産保険(06060)が反発した。

中国株情報部 アナリスト

シ セイショウ

中国・上海出身。復旦大学を卒業後、外資系法律事務所で翻訳・通訳を担当。来日後は証券会社や情報ベンダーでの勤務を経て、2016年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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