15日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比2.17%高の19828.92ポイントだった。中国企業指数は2.98%高の6772.61ポイント。メインボードの売買代金は概算で1214億HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移した。米連邦準備理事会(FRB)が14日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で11会合ぶりに利上げを見送ったことが好感されたほか、中国の利下げ期待も地合いの改善につながった。中国人民銀行(中央銀行)がこの日の公開市場操作(オペ)で中期貸出制度(MLF)金利を10カ月ぶりに0.1%引き下げことを受け、毎月20日に公表する事実上の政策金利となる最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が引き下げられる公算が一層大きくなった。前場は上値の重い場面もあったものの、後場の本土株高を好感してハンセン指数はじりじりと上げ幅を広げた。終値ベースで5月16日以来、約1カ月ぶり高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、スポーツウエア関連の申洲国際集団(02313)、李寧(02331)、安踏体育用品(02020)が急伸。大型ネット株の美団(03690)、京東健康(06618)、アリババ集団(09988)や、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(00968)も大幅高。半面、電力株の華潤電力控股(00836)、アジア生保のAIAグループ(01299)、石油メジャーのCNOOC(00883)、シノペック(00386)がさえない。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.59%高の4198.32ポイントと大幅に5営業日続伸。構成30銘柄はすべて上昇。ビリビリ(09626)、美団、閲文集団(00772)、ウェイボー(09898)が上昇率上位を占めた。