27日の日経平均は4日続落。終値は160円安の32538円。米国株安を受けて下落スタート。32600円台で寄り付いてほどなく節目の32500円を割り込むと、前場では売りに勢いがついて下げ幅を400円近くまで広げた。32300円は割り込まずにいったん切り返したが、後場は前引けから水準を切り下げて始まり、改めて下を試しに行った。ただ、前場の安値近辺で踏みとどまると、そこからはじわじわと下げ幅を縮小。3桁下落ではあったものの32500円を上回り、後場の高値圏で取引を終えた。弱さが目立ったマザーズ指数も、引けにかけては下げ幅を縮めた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆4300億円。業種別では海運、石油・石炭、空運などが上昇している一方、医薬品、精密機器、不動産などが下落している。
不安定な地合いの中でオリエンタルランド(4661)が買いを集めており、3%を超える上昇。5月につけた上場来高値に顔合わせした。反面、国税庁が「タワマン節税」などの防止に向けて相続税の算定ルールを見直すと伝わったことから、三菱地所(8802)や住友不動産(8830)など大手不動産株が軒並み安となった。