13日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に4日続伸。終値は前日比2.60%高の19350.62ポイントだった。中国企業指数は2.60%高の6543.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で1113億3000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の19000ポイントに乗せて寄り付くと、上げ幅を拡大した。米インフレ率の減速を受けて米利上げの長期化懸念が後退し、買い優勢で推移した。12日に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比の上昇率が3.0%と5月(4.0%)から鈍化し、2021年3月以来の水準となった。米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げは今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で最後になるとの観測が浮上している。指数は上昇率が2.5%を超えると伸び悩み、中盤以降はおおむね同水準付近でもみ合ったが、終値ベースで1週間ぶりに19000ポイント台を回復し、今月4日以来の高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品受託製造の薬明生物技術(02269)、医薬品ネット通販の京東健康(06618)と阿里健康(00241)が急伸。JDドットコム(09618)、美団(03690)、百度(09888)、アリババ集団(09988)など大型ネット株が買われ、指数を押し上げたほか、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)、不動産管理サービスの碧桂園服務(06098)、産金株の紫金鉱業集団(02899)も大幅高。半面、ガラスメーカーの信義ガラス(00868)、海運会社の東方海外(00316)、自動車ディーラーの中升集団(00881)などが逆行安となった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.82%高の4237.09ポイントと大幅に4日続伸。京東健康や快手科技(01024)、センスタイム(00020)、ビリビリ(09626)が上昇率上位。下落は小鵬汽車(09868)、理想汽車(02015)、瑞声科技(02018)の3銘柄のみだった。