NYダウ85ドル安と反落 翌日の雇用統計を控え様子見強まる

4日のNY株式相場は高安まちまち。翌日の米7月雇用統計の発表を控え様子見姿勢が強まった。


前日に416ドル上昇したダウ平均は85.68ドル安(-0.26%)と小幅に反落。

前日に6月7日以来の水準を回復したS&P500も0.08%安とわずかに反落した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.41%高と続伸した。


寄り前に発表された新規失業保険申請件数は26.0万件と前回改定値の25.4万件や市場予想の25.9万件を上回るやや弱い結果となった。


金曜日の雇用統計では非農業部門雇用者数が25.0万人増と前月分の37.2万人増から悪化が予想されており、予想通りとなれば米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げ姿勢が和らぐことが期待されている。


また、来週水曜日に発表される米7月消費者物価指数(CPI)にも要注目となる。



S&P500の11セクターは、一般消費財(+0.54%)、IT(+0.42%)、資本財(+0.31%)など7セクターが上昇し、エネルギー(-3.60%)、生活必需品(-0.79%)、ヘルスケア(-0.49%)など4セクターが下落した。


ダウ平均採用銘柄は、3M(+3.23%)、ビザ(+2.39%)、アメリカン・エキスプレス(+0.93%)など9銘柄が上昇し、ウォルマート(-3.78%)、シェブロン(-2.72%)、インテル(-2.35%)など21銘柄が下落した。

国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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