9日の日経平均は5日ぶり大幅反落。終値は249円安の27999円。まちまちの米国株を受けて小安く始まり、開始直後にはプラス圏に浮上した。しかし、指数への影響度が大きい東京エレクトロンとソフトバンクグループが決算を受けて大幅安となり、安く始まった後も下げ幅を拡大。次第に全体でも警戒感が強まり、下方向に勢いがついた。
28000円近辺では下げ渋る動きも見られた。しかし戻りは鈍く、後場は節目より下で推移する時間が長かった。終盤にかけてはやや持ち直したものの、終値ではわずかに28000円を下回った。米国の長期金利が低下する中で大型グロース株が弱かったことから、中小型のグロース株が資金の受け皿となっており、グロースコア指数が2%を超える上昇となった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆8700億円。業種別では繊維、鉱業、石油・石炭などが上昇した一方、情報・通信、電気機器、銀行などが下落した。
上方修正を発表したデサント(8114)がストップ高。反面、通期の利益見通しを引き下げた住友ゴム工業(5110)が急落した。