(18日終値)
ドル・円相場:1ドル=135.89円(前営業日比△0.84円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=137.10円(▲0.40円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0087ドル(▲0.0093ドル)
ダウ工業株30種平均:33999.04ドル(△18.72ドル)
ナスダック総合株価指数:12965.34(△27.22)
10年物米国債利回り:2.88%(▲0.02%)
WTI原油先物9月限:1バレル=90.50ドル(△2.39ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1771.2ドル(▲5.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 25.0万件 25.2万件・改
8月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
6.2 ▲12.3
7月米中古住宅販売件数
前月比 ▲5.9% ▲5.5%
年率換算件数 481万件 511万件
7月米景気先行指標総合指数(前月比)▲0.4% ▲0.7%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。21時過ぎに一時134.65円と日通し安値を付けたものの、8月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を上回ったことが分かると一転買い戻しが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)高官らのインフレ警戒を改めて強調する発言が相次いだこともドル買いを誘った。アジア時間の高値135.43円や前日の高値135.50円を上抜けると、目先のストップロスを巻き込んで一時7月28日以来の高値となる135.90円まで上値を伸ばした。
デイリー米サンフランシスコ連銀総裁はこの日、「インフレへの勝利宣言には早すぎる」「9月会合では0.50%もしくは0.75%利上げが妥当」と述べたほか、ブラード米セントルイス連銀総裁は「9月会合では0.75%の利上げ支持に傾いている」「インフレがピークに達したというには時期尚早」などと発言した。また、ジョージ米カンザスシティ連銀総裁は「FRBはインフレ低下を完全に確信する必要がある」と述べ、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「至急インフレを低下させる必要がある」と語った。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。ユーロ圏の深刻なエネルギー危機が警戒される中、高インフレによる域内の景気悪化が意識されやすく、全般ユーロ売りが優勢となった。FRB高官らが引き続きインフレに対する懸念を表明したこともドル買いを促し、2時過ぎに一時1.0080ドルと7月18日以来1カ月ぶりの安値を付けた。なお、市場では「欧州の主要河川の水位低下が物流停滞を招き、供給制約によるインフレ長期化を見込む声が増えている」との指摘があった。
・ポンドは軟調だった。対ドルでは一時1.1923ドルと7月22日以来の安値を付けたほか、対円では161.69円、対スイスフランでは1.1409フランまで下落した。前日の7月英消費者物価指数(CPI)の上振れで、高インフレと金融引き締めによる英景気の後退懸念が意識されてポンド売りが出た。
・ユーロ円は3日ぶり反落。ユーロ全面安となった流れに沿って一時136.56円まで値を下げたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると137.21円付近まで下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。足もとで相場上昇が続いていただけに、利益確定目的の売りが先行し一時130ドル超下げた。ただ、前日のFOMC議事要旨を好感した買いが入ると、指数はプラス圏を回復した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発。米長期金利の低下を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株には買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。前日のFOMC議事要旨を受けて債券買いが入ったものの、FRB高官らのインフレ警戒を改めて強調する発言が相次ぐと売りが優勢となり上げ幅を縮めた。
・原油先物相場は続伸。昨日発表された米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫は、原油とガソリンがともに大幅な取り崩しとなったが、本日も石油在庫の減少懸念が原油先物買いを促した。また、本日発表されたEIAの天然ガス貯蔵量も減少したことも、原油先物の支えとなった。
・金先物相場は4日続落。米金利が低下している局面では底堅い動きを見せる場面もあった。しかし、引けにかけて欧州通貨や円に対してドル買いが強まると、ドルで取引される金先物は割高感から軟調な動きになり、小幅に続落して引けた。