純金積立は退職金の運用にもおすすめ!投資方法や注意点を分かりやすくご紹介します

転職や定年などで会社を退職する際、退職金がもらえることがあります。まとまった金額をもらえたとしても、これから先の長い人生を考えると、少しでも資産を増やすために投資を考える人も多いのではないでしょうか。純金積立は、退職金を投資として運用する方法としておすすめです。今回は、純金積立の始め方や注意点について分かりやすくご紹介します。


退職金の運用におすすめの理由

純金積立とは、金や銀、プラチナなどの貴金属を、毎月定期的に購入し、どんどん購入量を増やしていく投資方法です。低リスクのため投資初心者におすすめで、購入した時よりも売却した時のほうが金の価値が高くなると、その差額分が利益になります。しかし、価格変動が小さいため金の価値が多少上がったとしても、短期投資で保有量がそれほど多くないと大した利益には繋がりません。


すぐに資産を増やしたい人にとって、利益を生むためには長期投資が必要な純金積立はおすすめできませんが、退職金でまとまった資産がある人にとってはおすすめです。すぐに資産を増やす必要がないからこそ、低リスク低リターンでも将来的に資産を増やす可能性の高い純金積立を、退職金運用のひとつに選択してみてはいかがでしょうか。


純金積立の始め方

純金積立を始める方法は、以下の4ステップです。


①証券総合口座を作る

②金・プラチナ取引口座を作る

③積立金額(数量)を決める

④積立金額と手数料を支払う


最も重要なのは「①証券総合口座を作る」という点です。証券総合口座を作るためには、どこの証券会社で長期に渡って取引を続けていくのかをリサーチする必要があります。それぞれのやり方と注意点について詳しくご紹介します。

 

出所:著者作成


①証券総合口座を作る

純金積立に限らず、投資は主に証券会社を通して行われますので、取引の窓口になる証券会社に、証券総合口座を開設することが必要です。純金積立は多くの証券会社が取り扱っている投資方法ですが、証券会社によって取り扱い方が大きく異なります。例えば、必要な手数料の金額が異なっていたり、購入の仕方や売却の仕方の選択肢が限られていたりなどの点です。


また、純金積立は証券会社だけでなく、一部の地金商や貴金属メーカーでも取り扱いをしています。証券会社以外と取引するのであれば、場合によっては、証券総合口座ではなく、各社それぞれが運営している口座を作ることが必要です。

どの基準を最も優先させたいのか考えた上で、どのサービス会社と取引するのかを選択し、あなたに合う口座を作ってください。


②金・プラチナ取引口座を作る

純金積立では、証券総合口座以外に専用の取引口座が必要になる場合があります。専用口座が必要かどうかは証券会社や地金商・貴金属メーカーなど各社によって異なりますので、必要に応じて作成してください。専用口座が必要な場合、証券総合口座に入金したお金を専用口座に移して、専用口座から投資に必要な金額が引き落とされることになります。


③積立金額(数量)を決める

まずは毎月一定の金額を積み立てる定額積立にするか、一定の数量を積み立てる定量積立にするか選択します。金投資初心者であれば、リスクの少ない定額積立がおすすめです。次に毎月いくら(何グラム)ずつ積み立てるのかを決めます。


純金積立は、月々1000円から始められる投資方法だと宣伝されることが多いですが、取引するサービス会社によって、月々いくらから何円単位で積み立てられるのかが異なりますので、注意してください。


④積立金額と手数料を支払う

金の購入方法は、金・プラチナ取引口座に入金されているお金から、積立金額と手数料が自動で引き落とされ、そのお金を使ってサービス会社が金を買い付けます。口座に入金されている残高が不足している場合、買い付けは行われず、純金積立のサービスが停止される場合もあるので注意が必要です。


各サービス会社によっては、総合口座から専用口座に自動で振り込まれたり、自動振替システムに申し込むことができたりしますので、専用口座への入金忘れが心配な場合は入金方法が楽かどうかも、サービス会社を選択するポイントの1つとして検討してください。


純金積立にかかる手数料

純金積立をするためには、年会費、購入手数料、保管料、引出し手数料、売却料などの手数料がかかります。毎月購入して積み立てている金は、購入した分が毎月手元に届くのではなく、取引会社が代わりに保管しており、現物が欲しい場合はそれを金の延べ棒やジュエリーなどに交換して受け取ることになります。積み立てた金を保管する手数料が保管料、現物を受け取る時に必要な手数料が引き出し手数料です。


取引するサービス会社によってそれぞれの手数料の金額は異なり、年会費、保管料、売却料は無料の会社が増えています。


まとめ

純金積立の投資方法と注意点についてご紹介しました。退職金などまとまった資産があり投資を検討しているのであれば、資産の一部を純金積立に運用してみてはいかがでしょうか。


純金積立は証券会社だけでなく、地金商や貴金属メーカーでも取り扱いをしています。各サービス会社によって、サービス内容や必要な金額が異なりますので注意が必要です。多くの会社が取り扱いをしている商品なので、すべてのサービス会社を比較するのは大変ですが、長期に渡って取引していくことになりますので、しっかりとリサーチして納得のいく会社を選んでください。


「いまから」 編集部

カジュアルな投資情報メディア「いまから投資」の企画・運営を行っています。「いまから! これから! いまさら?」投資や資産運用をはじめる人にわかりやすいコンテンツを提供します。お金や暮らしにまつわる幅広い情報もわかりやすくお伝えします。

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