2024年も株式市場ではさまざまなことがありました。日経平均の最高値更新やブラックマンデーを超える下落幅を記録をするなど、本当にたくさんのことが起こりましたし、挙げればきりがないほどです。
振り返りもいいですが、投資家ならば未来に目をむけなければということで、2025年の見通しについて語ってみたいと思います。とはいっても、来年の日経平均株価がどうなるかを予想します、というものではありません。アナリストが予想しているのをよく見かけると思いますが、わたしが予想してもほとんど当たりませんし、そもそも数字そのものにはあまり意味がないと考えています。
重要なのはなぜそういう値動きになるのかという予想の根拠となる情報と、それに対してどう備えるかということを意識しておくことだと思います。そのためにも、2025年にはどんなトピックが株式市場で注目されそうか、投資家にとって気になるテーマをチェックしておくべきしょう。そこで
今回は注目のイベントを調べてみました。
2025年の注目イベント
まず1月には早速ですがトランプ新大統領が就任し、新政権がスタートします。現時点ですでに関税などグローバル経済への影響が懸念されていますが、実際に引き上げるのかどうかも含めて注目されることになるでしょう。
2月にはドイツで選挙が行われます。2024年にフランス選挙で極右政権が台頭した際には、フランスのCAC40指数が急落する場面がありましたし、同じくインドでも選挙結果を受けて売られました。ドイツでは連邦議会で12月16日、オラフ・ショルツ首相の信任投票が実施され、反対多数で否決。ショルツ首相が議会の解散を提案したことで、2025年2月23日に20年ぶりとなる議会解散に伴う総選挙が実施される見通しとなりました。財務問題などを含めて結果が注目されます。
4月は大阪万博が開催されます。株式市場では万博をテーマにした物色などが盛んになると予想されます。
6月は骨太の方針が閣議決定される予定で、こちらも国策テーマの物色が盛り上がりそうです。また、カナダでG7サミットが開催されることで、経済安全保障や気候変動問題について議論されることになるでしょう。
7月は参議院の任期満了時期となり、同時期までに参院改選が実施される見通しです。103万円のカベンドについて、足もとでも協議が続けられていますが、こうした問題を受けて、自公政権が参議院で安定数を確保できるかどうかによって株価にも影響を与えるでしょう。
9月は世界陸上やノルウェーの総選挙などが実施。10月にはWindows10のサポート終了を迎えます。パソコンの更新需要が注目され、関連銘柄が市場で話題になることも増えそうです。
11月はCOP30やG20首脳会議、APEC首脳会議などが予定されています。また、時期は現時点でまだ未定ですが、サウジアラビアにおいて第1回オリンピックeスポーツ大会が開催される予定。こちらも盛り上がりそうです。
それぞれが株価に影響を与えそうな重要なイベントになりそうですから、今から関連銘柄のリストアップなどを行っておくと、来年の糧になるのではないでしょうか。