NISA口座を開設したいものの、どの証券会社を選べばよいかわからず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そもそも、つみたて投資枠と成長投資枠の片方もしくは両方を利用すべきか、自分に合うNISAの始め方がわからない方もいると思います。
NISA口座を開設する際は、投資信託の取扱銘柄数の多さはもちろん、取引手数料の有無やクレジットカードの利用可否などから自分に合った証券会社を選ぶのが重要です。
NISA口座は1年に1回変更可能なものの条件や手続きが複雑なため、なるべく後悔しない証券会社を選んでNISAを始めましょう。
この記事では、NISAで失敗しないための証券会社の選び方とおすすめの証券会社について詳しく解説します。
NISAを始めたいものの証券会社選びに苦戦している方は、ぜひ参考にしてください。
NISA口座の種類と特徴
NISA口座には主に3つの種類があり、その口座によって税金などの取扱方法が異なります。
1. 特定口座
2. NISA口座
3. 一般口座
ここでは、NISA口座の種類と特徴を、特定口座とNISA口座の2種類をメインに詳しく解説します。
それぞれの口座の違いは、以下のとおりです。
それぞれの口座について正しく把握したうえで、自分に合う口座を選んで開設しましょう。
1. 特定口座
特定口座の主な特徴は、以下のとおりです。
1. 運用で得た利益に税金がかかる
2. 年間取引報告書を証券会社が作成してくれる
特定口座で運用する場合、運用で得た利益に対して20.315%の税金がかかります。
新NISAは投資で得た利益に税金がかからない制度ですが、これは後述するNISA口座で運用した場合に限るため注意してください。
なお、特定口座では証券会社が年間取引報告書の作成をしてくれるため、確定申告の負担が軽減されるでしょう。
2.NISA口座
NISA口座の主な特徴は、以下の3点です。
1. 運用で得た利益が非課税になる
2. つみたて投資枠と成長投資枠の2種類がある
3. 年間投資枠が設けられている
NISA口座を選んで運用することで、運用で得た利益が非課税になる新NISA制度のメリットを享受できます。
ただし、年間で投資できる上限枠が設けられており、つみたて投資枠では120万円・成長投資枠では240万円が上限です。
コツコツと積立したい人は投資信託のみの「つみたて投資枠」を、AppleやNVDIAなど世界的企業や国内企業の個別株にNISAで投資したい人は「成長投資枠」を選びましょう。
つみたて投資枠と成長投資枠は併用できるため、どちらから運用を始めるかで選んでください。
全くの投資初心者でNISAを始める方は、明確な理由がない限りNISA口座を選ぶのがおすすめです。
証券会社選びが重要な理由
NISA口座を開設できる証券会社では、投資信託の取扱銘柄数や取引手数料などのサービス面に違いがあります。
そのため、各証券会社を事前に比較検討した上で、自分に最適な口座を開設しましょう。
ここでは、証券会社選びが重要な理由を以下3つの観点に分けて詳しく解説します。
1. 投資信託の取扱銘柄数
2. 取引手数料
3. クレカでの積立・投資信託保有ポイントの有無
それぞれの観点から証券会社を比較することで、自分に合った証券会社を選ぶことが可能です。
1.投資信託の取扱銘柄数
証券会社では、それぞれ投資信託の取扱銘柄数が異なるため、自分が投資したい銘柄を取り扱っている会社を選びましょう。
まだ銘柄が決まっていない方は、投資信託の取扱銘柄数の多い証券会社を選ぶのがおすすめです。
取扱銘柄数が多い証券会社であれば、投資したい銘柄が見つかった際に取り扱っている可能性が高いため、後々困ることがないと言えます。
2.取引手数料
つみたて投資枠で投資信託を購入する場合は、金融庁が定めたルールにより購入手数料がかかりません。
しかし、成長投資枠で投資信託を購入する場合は、各証券会社によって取引手数料が異なるため注意しましょう。
以下に挙げた大手ネット証券3社の場合、投資信託の購入時手数料や個別株の売買手数料が無料です。
● SBI証券
● 楽天証券
● マネックス証券
店舗を構えている証券会社の場合は、手数料が設定されている一方で運用の不安や心配を対面でサポートしてもらえる安心感があります。
コストを抑えたい方はネット証券、万が一の時に対面でのサポートを受けたい方は店舗を構えている証券会社を選びましょう。
3.クレカ積立・投資信託保有ポイントの有無
証券会社によっては、投資信託の積立にクレジットカードを使える会社もあります。
投資信託を保有しているだけでポイントを貯められる証券会社もあるため、よりお得にNISAを運用したい方におすすめです。
おすすめ証券会社の比較
ここからは、おすすめの証券会社の比較表を元に、それぞれの特徴を紹介します。
大手ネット証券会社の中でも投資信託の取扱銘柄数が多いのは楽天証券とSBI証券です。
今回比較した3社いずれも成長投資枠での取引手数料は無料で、クレカ積立に対応しています。
それぞれの証券会社ごとに利用できるクレジットカードが定められているため、比較表をもとに、普段利用しているカードで選ぶのもおすすめです。
自分に合った口座の見つけ方
さまざまな証券会社の中から自分に合った口座を見つけるには、目当ての銘柄の取り扱いがあるか・クレジットカード積立ができるかなどで比較する必要があります。
まだ目当ての銘柄が決まっていない方は、投資信託の取扱銘柄数の多い証券会社から、普段メインで利用しているカードでクレカ積立できる口座を選びましょう。
大手ネット証券3社では、成長投資枠における投資信託の購入時手数料や個別株の売買手数料が無料です。
ただし、サポートの充実度は店舗を構える証券会社より劣るため、万が一の時に対面でサポートを受けたい方はネット証券会社以外から選ぶといいでしょう。
低コストでお得にNISAを運用するか・充実のサポートを受けながら安心して運用するかなど、自分の目的に合った口座を選んでくださいね。
まとめ
本記事では、NISAで失敗しないための証券会社の選び方とおすすめの証券会社について紹介しました。
運用で得た利益に税金がかからないNISA口座での開設を軸に、投資信託の取扱銘柄数の多さなどから自分に最適な証券会社を選ぶのがおすすめです。
投資信託を保有しているだけでポイントを貯められる証券会社もあるため、よりお得に運用できる口座を選んで、NISAを始めてみましょう。