東京初出店「資さんうどん両国店」に行ってみた~すかいらーくHDの株価動向も確認~

今回は、先日東京に初出店した「資さんうどん」に実際に足を運んできましたので、その感想をお届けするとともに、親会社であるすかいらーくホールディングス(3197)の株価推移についても確認していきます。


「資さんうどん」両国店

「資さんうどん」両国店は、東京初出店となる店舗です。

なお、関東では2024年12月27日に千葉県八千代市に八千代店がオープンしており、両国店は関東2号店にあたります。


両国店は2025年2月24日にオープン。京葉道路沿いに位置し、最寄り駅はJR両国駅(徒歩10分程度)です。JR錦糸町駅からも徒歩15分~25分程度なので、アクセスには困らない立地です。



「資さんうどん」両国店で博多うどんを堪能

訪問日は3月1日(土)。朝5時前に起床し、徒歩で両国へ向かいました。

店に到着したのは5時56分。事前のリリースでは3月1日から24時間営業(予定)と発表されていたため、すでに営業しているものと思っていました。ところが、現地の看板には「営業時間6時~24時」との表示が。後日確認したところ、「設備改修などにより、当面の間6時~24時営業」との発表がありました。夜間の訪問を検討している方はご注意ください。


6時の開店直前に到着し、店内を覗くとすでに多くの人が開店を待っていました。ただ、客席数が多いこともあり、開店と同時にスムーズに着席できました。


朝定食というお得なセットもありましたが、今回は定番商品の「ごぼ天うどん」に加え、大好物である「かしわおにぎり」を注文。久しぶりに福岡のうどん(めんがやわらかい)と「かしわおにぎり」を堪能できました。

レジ横にテイクアウト用の「かしわおにぎり」も販売されていましたので、2パック(1パック2個入り)購入。「かしわおにぎり」が目当ての人には、テイクアウトの利用もおすすめです。


店を出るころには、すでに20人以上の行列(順番待ち)ができていました。東京進出直後だとしても、早朝からこれだけの人気ぶりには驚かされました。



筆者と「資さんうどん」の関係

筆者は福岡県出身ですが、北九州に店舗が多い「資さんうどん」には過去1回しか訪問したことがありません。いわゆる「資さんうどんファン」というわけではありません。

ただし、福岡市近郊に多い「牧のうどん」には幼少期から通っており、福岡のうどん自体は大好きです。今後関東に「資さんうどん」の店舗が増え、「資さんうどん」両国店が落ち着いてくれば、定期的に訪れたいと思います。



「資さんうどん」の今後の出店計画

「資さんうどん」の運営会社は、2025年に関東を中心に約20店を新規出店する計画です。

具体的には、東京都足立区や埼玉県内への出店を予定しています。


親会社のすかいらーくHDが「資さんうどん」運営会社の株式を取得し、子会社化を発表したのは2024年9月6日。その後、2024年10月17日付の日本経済新聞朝刊にて、2026~2029年にかけて「資さんうどん」の店舗数を現状の3倍以上に増やす計画が報じられています。


2024年9月6日時点の店舗数は72店でしたので、3倍となると約216店舗まで拡大することになります。2025年の20店出店はまだ序の口であり、2026年以降さらに出店ペースが加速する見通しです。



すかいらーくHDの株価推移

「資さんうどん」買収後のすかいらーくHDの株価推移も確認しておきましょう。


2024年9月6日の買収発表後、株価はしばらく横ばいが続きました。

しかし、2024年11月13日に発表された2024年12月期第3四半期決算を受け、株価は急落します。

第3四半期累計の連結営業利益は193億円(前年同期比93.8%増)と好調でしたが、市場コンセンサスを下回り、アナリストの高い期待に届かなかったことが要因とみられます。


翌2025年2月13日11時30分には通期決算を発表。2024年12月期通期の連結営業利益は242億円(前期比2.1倍)と大幅増益での着地となりました。さらに、2025年12月期の連結営業利益予想は250億円(前期比3.4%増)としています。

同社は、既存店売上高の増加や、粗利率・コスト改善によってインフレの影響を克服し、増益を見込んでいます。


通期決算発表後、株価は上昇したものの、その後6日続落と低迷。ただ、2月26日を境に株価は切り返しの動き。ちょうど「資さんうどん」両国店オープンのタイミングとも重なっており、行列ができるほどの人気ぶりが好感された可能性もあります。


【参考】すかいらーくHDの日足チャート(2024年9月6日~2025年3月3日)



最後に

外食業界全体としては、最近話題の米価の上昇などの原材料費の高騰、さらには水道光熱費の上昇など、コスト増が続く厳しい環境にあります。

こうした中、すかいらーくHDは売り上げ増や粗利率・コスト改善により、25.12期は増益を見込んでいます。

加えて、25.12期の年間配当予想は20円(前期比1.5円の増配)を予定しています。


また、株主優待として、毎年6月末および12月末時点で100株以上を保有する株主に「株主優待カード」が贈呈されます。

「資さんうどん」の店舗拡大に期待して株式を購入し、配当や株主優待を楽しみつつ、同社の成長を見守るという投資スタンスも一つの選択肢であると考えます。


日本株情報部長

河賀 宏明

証券会社、事業会社におけるIR担当・経営情報担当、FPや証券アナリスト講師などを経て2016年に入社。 金融全般に精通。証券アナリスト資格保有。 「トレーダーズ・ウェブ」向けなどに、個別株を中心としたニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 株主手帳、日経CNBC「朝エクスプレス」、日経マネー

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