今回は2025年6月、7月、8月、9月に日経平均株価が大きく上昇した日について、どのような銘柄が上昇をけん引したのか確認したいと思います。
今回は6月26日の日経平均株価642円上昇、7月23日の日経平均株価1396円上昇、8月12日の日経平均株価897円上昇、9月4日の日経平均株価641円上昇について、日経平均株価の寄与度の高い銘柄を確認していきます。
1. 6月26日の日経平均株価642円上昇
6月26日の上昇をけん引したのはファーストリテイリング、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン。4銘柄で日経平均株価を480円近く押し上げました。
6月26日の上昇の要因は地政学リスクの後退。朝方にイスラエルとイランが停戦で合意したとトランプ大統領が自身のSNSに投稿したことから、中東の地政学リスクが大きく後退しました。
日経平均株価の構成銘柄については値上がりが168銘柄、値下がり52銘柄、変わらず 5銘柄。全体として値上がりは多かったですが、上位4社の寄与度が際立っています。
2. 7月23日の日経平均株価1396円上昇
7月23日の上昇をけん引したのはファーストリテイリング。1銘柄で日経平均株価を200円近く押し上げました。
7月23日の上昇の要因は、朝方に日米の関税交渉において、相互関税が25%から15%への引き下げで合意に至ったことが伝わったことです。自動車に対する関税も15%に引き下げられたと伝わったことから、トヨタやホンダが上位に入っています。
日経平均株価の構成銘柄については値上がりが212銘柄、値下がり13銘柄、変わらず 0銘柄。ファーストリテイリングの寄与度が目立つものの、幅広い銘柄の上昇が日経平均株価を押し上げた印象です。
3. 8月12日の日経平均株価897円上昇
8月12日の上昇をけん引したのはソフトバンクグループ、アドバンテスト、ファーストリテイリング。3銘柄で日経平均株価を520円近く押し上げました。
8月12日の上昇の要因は、米国株の堅調推移に加え、円安が進行したことで、リスク選好ムードが強まったことです。
日経平均株価の構成銘柄については値上がりが174銘柄、値下がり50銘柄、変わらず 1銘柄。全体として値上がりは多かったですが、上位3社の寄与度が際立っています
4. 9月4日の日経平均株価641円上昇
9月4日の上昇をけん引したのもソフトバンクグループ、アドバンテスト、ファーストリテイリング。3銘柄で日経平均株価を420円近く押し上げました。
9月4日の上昇の要因は、ナスダックの動きが良かったことや、欧米で長期金利が低下したことに加え、直近で大きく売られていたソフトバンクグループの株価の上昇が投資家心理を強気に傾斜させたとみられています。
日経平均株価の構成銘柄については値上がりが175銘柄、値下がり49銘柄、変わらず 1銘柄。全体として値上がりは多かったですが、8月12日と同様に上位3社の寄与度が際立っています。
最後に
今回は6月26日、7月23日、8月12日、9月4日の日経平均株価の寄与度の高い銘柄をみてみました。
すべての日でランクインしていたのは、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンの3社です。その他ではアドバンテスト、リクルートホールディングス、フジクラのランクインが目立ちました。
これらの銘柄のうち6月から9月にかけて株価が右肩上がりとなっているのは、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、フジクラの3社。5月終値と9月終値を比較してみると、ソフトバンクグループの株価は2.5倍、アドバンテストの株価は2.0倍、フジクラの株価は2.2倍となっています。日経平均株価の上昇への寄与ということであれば、この3社が影響が大きかったと考えられます。