ファッション好き必見の株主優待を導入する「TOKYO BASE」と「クロスプラス」ですが、近年の内容変更は「改悪」なのでしょうか?今回は、この2銘柄について、株主優待の内容や使い方、注意点などを詳しくチェックしていきます。
TOKYO BASE(3415)
TOKYO BASEは、「STUDIOUS」などの日本ブランドに特化したセレクトショップの運営およびメイドインジャパンにこだわったブランドの展開を行う企業です。日本製品のファッションを世界に広めるため、アジアを中心に海外にも店舗を展開しています。
株価と配当
2025年12月時点の株価は約450円です。2017年の約2000円をピークに、その後は約200円から約1000円の間で低迷しています。2023年以降は約300円前後で推移していましたが、2025年に入り約590円まで上昇しており、株価の回復が期待されます。
2026年度の配当金は、1月末の期末配当において、年間1株当たり6円となる予想です。この金額は、2022年度の無配当、2023年度の2円、2024年度の4円、2025年度の5円から4期連続で増配しています。
株主優待はオンラインでも利用可
TOKYO BASEの株主優待は、毎年1月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数および保有年数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は商品券です。
商品券は、オンラインストアもしくは国内実店舗で利用できます。保有株数および保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

株主優待の使い方と注意点
株主優待を実店舗で利用する場合は、お会計前に商品券を提示します。「自社オンラインストア専用クーポンコード」のスクラッチ加工が一部でも削られている商品券は、店舗で利用できないため注意が必要です。
オンラインストアで利用する場合は、スクラッチを削って表示されたクーポンコードを、購入手続きの際に「クーポンの利用」画面に入力します。キャンセルや返品、交換が発生した場合、クーポンは再発行されないので注意が必要です。
また、オンラインストアでは1会計につき1枚の商品券のみ利用できます。複数枚の商品券を一度に利用したい場合は、事前に複数のクーポンコード画像をメールで送付し、割引額が合算された新しいクーポンコードを発行しておく必要があります。
変更された株主優待内容は改悪?拡充?
2025年1月の権利確定日より、2年以上の保有で長期保有特典が適用されること、優待内容が10%割引券から商品券に変更になること、贈呈される保有株数の条件が変更されることの3点が見直されました。
優待内容が10%割引から固定金額の商品券に変更となり、高額商品を購入する人にとっては改悪です。ただし、長期保有特典が追加されたことと、少額商品を購入する場合には拡充となっています。
TOKYO BASEの利回り
1株450円で100株購入した場合、投資金額は4.5万円です。配当金は600円なので、配当利回りは約1.3%になります。また、初年度は株主優待として約2000円相当の割引券が贈呈されるため、優待利回りは約4.4%、配当と優待を合わせた利回りは約5.8%になります。
保有株数および保有年数に応じた配当と優待を合わせた利回りの一覧は、下記の表をご参考ください。

クロスプラス(3320)
クロスプラスは、レディース服や子ども服、服飾雑貨などの製造・卸売販売を行う企業です。衣料品販売のほか、生活雑貨や日用品、化粧品の卸売販売や、ECサイトの運営、児童発達支援サービスなどの事業も行っています。
株価と配当
2025年12月時点の株価は約1300円です。2016年までは約700円前後をほぼ横ばいで推移していました。しかし、2017年に約1400円まで上昇して以降は、約400円から約1400円の間で、頻繁に大きな株価変動が発生しており、2025年以降は上昇傾向が続いています。
2026年度の配当金は、7月末の中間配当で23円、1月末の期末配当で23円の、年間1株当たり46円となる予想です。この金額は、2023年度の12円、2024年度の27円、2025年度の30円から3期連続で増配しています。
株主優待はオンライン限定
クロスプラスの株主優待は、毎年1月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数および保有年数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容はオンラインストアクーポン券です。
保有株数および保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

株主優待の使い方と注意点
購入手続きの際に「クーポンを使う」画面にオンラインストアクーポン券の番号を入力します。購入金額が6000円以下の場合は配送料金が表示されますが、クーポン券を入力すると送料分も割引されるため、実質送料無料で購入可能です。
クーポン券を分割して利用することはできないため、クーポン券の利用金額より安い商品を購入した場合、差額は戻ってきません。また、11月末の有効期限を過ぎると利用できなくなるため、注意が必要です。
変更された株主優待内容は改悪?拡充?
2023年1月の権利確定日より、2年以上の保有で長期保有特典が適用されること、優待内容が商品もしくはオンラインストアクーポン券のどちらか選択可能からオンラインストアクーポン券のみになることの2点が変更されました。
オンラインストアを利用しない人にとっては改悪ですが、長期保有特典が追加された点は拡充されたといえます。
クロスプラスの利回り
1株1300円で100株購入した場合、投資金額は13万円です。配当金は4600円なので、配当利回りは約3.5%になります。また、株主優待として約3000円相当のクーポン券が贈呈されるため、優待利回りは約2.3%、配当と優待を合わせた利回りは約5.8%になります。
保有株数および保有年数に応じた配当と優待を合わせた利回りの一覧は、下記の表をご参考ください。

まとめ
TOKYO BASEは実店舗・オンライン両方で使える商品券が魅力で、長期保有向けの優待に進化しています。一方、クロスプラスはオンライン限定ながら高利回りが特徴で、EC利用が前提の人に向いた優待です。ファッションに興味がある人は、ぜひ一度、投資先の候補に加えてみてはいかがでしょうか?

