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ドル円、158.18円と1年ぶり高値
今週のドル円は底堅い展開となりました。週明け5日は本邦勢にとって実質的に今年最初の取引。5・10日(ゴトー日)の仲値に向けた買いが先行したほか、日経平均株価が1700円近くの大幅高となったことを受けて円売り・ドル買いが先行。その後も欧州市場では英国やドイツの株価が史上最高値を更新し、NY市場ではダウ平均やS&P500種株価指数が過去最高値を更新。世界的な株高を背景にドル円も堅調に推移しました。週末9日には注目の12月米雇用統計が発表されましたが、非農業部門雇用者数が5.0万人増と予想の7.0万人増を下回り、過去2カ月分の数値が下方修正されたものの、ドル売りでの反応は一時的となりました。

*Trading Viewより
米雇用統計が発表された30分後の23時に読売新聞が「高市首相は23日召集予定の通常国会冒頭で衆院解散を検討」「衆院選は2月上中旬に実施される公算が大きい」と報道。高い支持率を維持している高市政権が衆院選で過半数を獲得した場合、「積極財政が実現しやすくなる」との観測が高まり、円売りを誘いました。ドル円は一時158.18円と昨年1月以来約1年ぶりの高値を更新しています。また、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比1780円高の5万3860円まで急騰する場面がありました。市場では「自民党が少数与党を脱するシナリオが意識され、週明けも日本株は国内投資家が買い上がる展開が予想される」との声が聞かれています。日本は来週月曜日が祝日のため3連休となりますが、このままいけば日経平均が史上最高値を更新することも期待されます。
投機筋の円買いポジション、縮小
米商品先物取引委員会(CFTC) が9日(日本時間10日早朝)に発表した1月6日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で非商業部門(投機筋)の円の対ドル持ち高は8848枚の円買い越し(ドル円のショート)となり、前週から5253枚減少しました。

*CFTCのデータを基にDZHフィナンシャルリサーチ作成
投機筋の円のポジションは昨年7月2日には18万4223枚の円売り越し(ドル円のロング)となり、2007年6月(18万8077枚)以来の高水準を記録していましたが、そのあとは一転して円買いポジションを構築する動きが優勢となり、4月29日には17万9212枚と過去最大を更新しています。ただ、それ以降はその動きが一服し、円買いポジションを縮小する動きに。12月16日時点では円売り越しに転じる場面もありました。現在は8815枚の円買い越しですので、「ほぼフラット」と言っていいでしょう。
ドル円の一目均衡表チャートを見ると
ドル円の一目均衡表チャートを見ると、週末の終値(157.89円)で転換線(156.96円)や基準線(156.26円)、雲(上限:155.51円、下限:152.24円)を全て上回っており、テクニカル的に底堅い展開が予想されます。また、マクロファンドなどが重要視している50日移動平均線が位置する155.24円も引き続き上回っており、上サイドへの期待が高まります。

*Trading Viewより
「円のファンダメンタルズはかなり弱く、大きく改善するとは考えにくい」「景気循環的な要因が一段と円安方向に作用する可能性があり、他国の高金利の長期化を織り込む中で日銀の金融引き締めの効果は限られる」との声が聞かれるなど、マーケットではドル円に対する強気の見方が一段と強まっています。その中で、週末に伝わった「高市首相が衆院解散を検討」との報道は来週以降も円売り要因になる可能性が高そうです。読売新聞によると、衆院選の日程は「1月27日公示・2月8日投開票」「2月3日公示・15日投開票」の案が浮上しているようですが、今後は読売新聞以外の報道各社からのヘッドラインにも注意が必要となりそうです。

*IG証券より
なお、現在の私のポジションはドル円ロング@145.327円。政府・日銀による為替介入への警戒感は根強いですが、基本的には上サイドを目指す展開が予想されます。昨年1月10日の高値158.87円はすでに視野に入っていますが、この水準を上抜けた場合は節目の160円突破も想定されます。
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