巳年は結局…
代表的な暗号資産のビットコイン(BTC)は2026年1月8日9時過ぎ、対円では1430万円前後と前週(7日前)比で約4.2%高い水準で取引されています。BTCドルが24時間比ではおよそ2.5%安の9万1100ドル台と、直近の動きではやや伸び悩んでいる印象です。
2025年のBTC相場は、対円では1368万円で終え、年間の騰落率は7.3%安と2022年以来のマイナスを記録しました。対ドルも年間下落率は6.3%の8万7500ドルで12月31日(日本時間では1月1日9時)を終えています。
巳年のBTC円は1473万円付近で始まり、トランプ関税に対する警戒感が高まるなかで4月前半には1080万円前後まで下落。もっともその後に市場は、トランプリスクの薄まりや米金利先安観などを背景にリスク選好の動きに転じました。
10月に入ると高市トレードを期待した買いにも後押しされ、1898万円近くまで過去最高値を更新しました。
しかしながら楽観ムードが高みに達したその時、トランプ大統領が再び中国に対して「関税の引き上げを検討中」と発言。これで一気にリスク選好の巻き戻し、暗号資産売りが始まりました。溜まっていた大規模なロングの投げで市場は急落し、その影響は11月に入っても続きました。
BTC円は1263万円台まで下落します。
12月に入り持ち直す場面もありましたが、年間プラスは回復できず。一方、日経平均は26%高、ナスダック総合も約22%高、ダウ平均は13%高で2025年を終えています。特に昨年後半、株式市場とBTCは違った動きが目立ちました。

※Trading Viewより
他の暗号資産も…
BTC以外の暗号資産(アルトコイン)をみると、時価総額2位のイーサリアム(ETH)は対ドルで10.9%安、リップル(XRP)が11.5%安とBTC以上に軟調な相場でした。ソラナ(SOL)に至っては、年間騰落率が34%安を記録しています。
これら全て、BTC同様に最高値を更新した後の下げです。高値から2025年終値の下落幅は、ETHが約40%、XRPは50%弱、SOLはおよそ58%にも達しました。BTCの高値から30%下落はまだ可愛いほうかもしれません。
暗号資産全体の時価総額も年始の3.19兆ドルから、一旦2.31兆ドルまで縮小したところから、最大4.27兆ドルまで拡大します。結局2.93兆ドルと、こちらは年間8.1%のマイナスでした。
資金が戻ってきた?
最高値を大幅に行使したにもかかわらず、さえない年後半を過ごしたBTCですが、午年はグッドなスタートを切ります。1月5日には対円で1481万円、対ドルでは9万4800ドル近くと、年始から8%超まで上げ幅を広げました。
「ビットコイン、下落年の翌年は上昇 このパターンは2026年も?」コインテレグラフ
2025年より前に年間マイナスで終えたのは3回(2014、2018、2022年)ありました。これまで、その翌年は全てしっかりと回復している、という記事です。
他にも、2026年のBTC相場予測は以下のように強気が目立ちます。
Prediction: Bitcoin Will Hit $150,000 in 2026 | The Motley Fool(個人投資家向け金融メディア)
(ビットコインは2026年に15万ドルへ)
「2026年 ビットコイン価格予測:専門家は強気見通し、チャートは…」コインテレグラフ
こちらもBTC相場は上値余地を試すといった内容となっています。
Bitcoin (BTC) Price Prediction 2026 - U.Today
After a 6% Drop in 2025, What’s Next for Bitcoin in 2026
こういった予測も後押しとなったか、年初2営業日連続で現物ETFにも資金が戻ってきました。
「米国ビットコイン現物ETF、1日の資金流入-昨年10月以来最大」ナダニュース(旧コインデスク)

※CoinMarketCapより
1月2日と5日の2営業日で11億ドル超の資金が現物ビットコインETFに向かいました。特に5日は7億ドル近く流入し、1日としては3カ月ぶりの高水準と記事では言及されています。
デジタル企業、ストラテジー社は…
法人として最大のBTC保有企業である米ストラテジー社も、当然のようにBTCを買い増しています。1月5日のX投稿では、1287BTCを購入し、合計保有量が67万3783BTCに達したと述べています。今回は平均9万391ドルで購入したようです。ストラテジー社はこれで、約620億ドル相当のBTCを保有していることになります。日本円でおよそ9兆7000億円です!

BitcoinTreasuries.NET - Top Bitcoin Treasury Companies
こちらのサイトによれば、BTC財務戦略を採用している企業合計で109万4353BTCを保有しているようです。ただその約61.5%がストラテジー社によるものです。
そのストラテジー社ですが、以下のような関連報道がありました。
「MSCI、マイケル・セイラー率いるストラテジーのようなビットコイン・トレジャリー企業をグローバル指数から除外せず」BITCOIN MAGAZINE
金融サービス会社モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は6日、デジタル資産を財務資産として保有するデジタル資産トレジャリー(DAT)企業を株価指数から除外する提案を見送ると発表しました。
昨年後半から、ビットトコインの保有を財務戦略の主流におくストラテジーなどのDAT企業に対して、世界の機関投資家が運用の指針とするMSCIなどの主要株価指数から除外される可能性が持ち上がっていました。
「仮想通貨戦略保有企業-冬の時代、財務悪化 株価指数から除外も」ロイター
MSCIは1月15日までに最終決定を下すとされ、その結果が6日に示されました。DAT企業を株価指数に採用する件については、今後も検討されるようです。
なお、ストラテジー社の株価は7日、前日比2.44%高の161.83ドルで終えています。昨年終値からだと6.5%上昇しているものの、2025年は年間49.4%の下落を記録しました。DAT企業を巡る動向は今後も注視する必要がありそうです。



