『マーケットの裏側』
人気コラム【よろずのつぶやきbyWada】で毎日語られる市場の裏側。
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筆者が実際の声でお伝えしていきます。
第170回「日米財務相会合、物は言いよう」
先週は、トランプ米大統領が訪日!高市首相との会談が話題となりましたが、
日米首脳会談に先立ち、日米財務相会談も開催されています。
会談では、金融・財政政策全般や日米合意に関連した協議が行われたようですが、
協議後には米財務省から正式な声明文が公表されました!!
市場では、その解釈を巡って様々な憶測も台頭していますが、いずれにしても、
「物は言いよう」といったところ。実際の声明文を確認してみましょう!!
「米財務省の声明文」日本語訳
東京ー昨日、スコット・ベッセント財務長官は片山さつき財務大臣と会談しました。ベッセント長官は片山財務大臣に対し、日米同盟への強い信頼と、今後数ヶ月にわたる両大臣間の前向きな対話の機会への確信を共有しました。
ベッセント長官は、検討中の日本の財政措置に関する大臣の見解を伺えたことを嬉しく思うとともに、包括的な財政措置が策定される過程で、その潜在的な影響をより深く理解するため、より多くの情報を得たいと意欲を示しました。
会談の中で、ベッセント長官は、アベノミクス導入から12年が経過し、状況は大きく変化していることから、インフレ期待を安定させ、為替レートの過度な変動を防ぐ上で、健全な金融政策の策定とコミュニケーションが果たす重要な役割を強調しました。
ベッセント長官は、片山財務大臣が前閣僚として行った規制緩和への優れた取り組みを称賛し、彼女が引き続き日本経済の生産性向上を牽引できるという確固たる信念を共有しました。
( 米財務省HP、ベッセント米財務長官のXアカウントより抜粋、筆者作成)



