15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.44%高の18930.38ポイントだった。中国企業指数は0.59%高の6508.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で818億5000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返すと、その後はプラス圏でもみ合った。前日に2.48%安と急落し、終値ベースで今年3月15日以来ほぼ半年ぶりの安値を付けた後とあって、買い戻しが優勢。もっとも、序盤には心理的節目の19000ポイントに乗せる場面もあったが、同水準では伸び悩んだ。米金融引き締め強化への懸念が根強いほか、中国の8月主要経済指標の発表をあすに控えるなか、上値は重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、華潤置地(01109)、龍湖集団(00960)、中国海外発展(00688)など本土系不動産関連株がそろって高い。連休明けから急落したバイオ医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)が3日ぶりに反発した。バイデン大統領が12日に署名した大統領令を踏まえ、米ホワイトハウスは14日、国内のバイオテクノロジー産業に20億米ドル超を投資する計画を発表したが、中国企業への影響は限定的との見方が出た。半面、海運株の東方海外(00316)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(00968)、民営自動車メーカーの吉利汽車(00175)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(01928)が逆行安となった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.25%高の3963.31ポイントと3日ぶりに反発。トリップ・ドットコム(09961)、明源雲集団(00909)、SMIC(00981)、キングソフト(03888)が上昇した半面、センスタイム(00020)、理想汽車(02015)、蔚来集団(09866)がさえなかった。