中国株への投資を始めてみたいけど、どんな銘柄に投資していいか分からない――。そんな場合は、身近にある上場企業に投資してみるというのも一つの手です。そこで今回は、意外と身近にある中国株というテーマで、身近にある中国株の銘柄を紹介したいと思います。日本でも意外と中国株銘柄の商品やサービスを探すことができます。今回は街中で中国株銘柄を探してみました。
小米集団、スマホ出荷台数で世界3位
今回見つけたのは、中国のスマートフォン大手として知られる小米集団(Xiaomi=シャオミ:01810)の店舗です。小米集団は、スマートフォンの出荷台数で世界3位の規模を誇るグローバル企業ですが、家電などさまざまなIoT(モノのインターネット)製品を扱い、いまや電気自動車(EV)までも製造してしまうスマート・エコシステム企業です。日本ではかつて「知る人ぞ知る」存在でしたが、最近では日本の新聞でもたびたび取り上げられるので、名前を聞いたことがあるという方も多いことでしょう。

2019年に日本市場に進出、「Xiaomi Store」を全国に10店舗
小米集団が日本に本格上陸したのは2019年末です。当初はネット販売が中心でしたが、2025年3月に最初の常設店舗「イオンモール浦和美園店」、翌月には中国人居住者の多い埼玉県川口に2店舗目となる「Xiaomi Store イオンモール川口」を相次いでオープンしました。
当初の出店は埼玉エリアが中心でしたが、2026年に入ると東京や千葉、大阪、兵庫にも進出し、2026年5月時点で全国10店舗にまで拡大。さらに2月には、購入後のサポート拠点として東京・秋葉原に「Xiaomi サービスセンター」を開設し、販売とアフターサービスの両輪で日本での体制を強化しています。地域的にはまだ偏りがありますが、2026年夏には名古屋にも出店を予定しており、その勢いは全国へと波及しています。

実際に筆者が店舗を訪れてみると、多くのお客で賑わっていました。特徴的なのは、統一された製品デザインと製品ラインアップの多様性です。主力のスマートフォンをはじめ、タブレット、スマートウオッチ、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、スピーカー、モニター、マウスなどさまざまな商品が展示されています。このほかにも、炊飯器、扇風機、掃除機、デスクライト、電動歯ブラシ、バリカン、ドライヤー、電動シェーバー、鼻毛カッター、ポータブルフォトプリンター、スーツケースまで扱っています。


小米集団はさまざまなIoT製品を扱う
展示している製品だけ見ると何の会社か分かりませんが、多くの製品がインターネットでつながり、アプリを通じてスマホで操作が可能になっています。筆者も試しに人感センサーのついたナイトライトを購入してみましたが、スマホで明るさや照明時間などを細かく設定することができ、非常に重宝しています。ほかのXiaomi製品も同じアプリで一元管理することができるため、家電製品をXiaomi製品でそろえることで利便性も高まります。
しかも、Xiaomi製品はほとんどの製品が白を基調に統一され、無印良品のようにシンプルで無駄のない洗練されたデザインです。機能面での利便性はもちろんですが、この「主張しすぎない美しさ」が所有欲を絶妙にくすぐります。一つ手に入れると、その統一感に魅了され、隣に並べる加湿器や空気清浄機までもXiaomiで揃えたくなってしまう――。そんな、思わずコレクションしたくなる「デザインの魔法」も、同社がこれほどまでにファンを惹きつける大きな理由の一つなのです。
始まりは「一杯のお粥」から、小米という名の由来
小米集団(シャオミ)の創業は2010年4月。北京の小さなオフィスに集まった8人の共同創業者たちは、ある一人の親が作った「小米粥(粟のお粥)」を全員で食べるという儀式から、その歴史をスタートさせました。

社名の「小米」は、仏陀の「一粒の米の重さは須弥山(巨大な山)の如し」という言葉に由来しています。「一粒の米が受けてきた恵みは計り知れない」という教えを、「小さな挑戦の積み重ねが、やがて大きな結果を生む」という信条へと昇華させたのです。また、ロゴの「Mi」には「Mobile Internet」に加え、「Mission Impossible(不可能を可能にする)」という決意も込められています。
創業時の質素なお粥に象徴される「小さな米」は、その挑戦心によって、わずか十数年で世界シェアトップ3に君臨するデジタル巨人へと成長しました。日本の老舗メーカーが100年かけて築いた市場へ、彼らは圧倒的なスピードと不屈の精神で駆け上がったのです。
創業者の雷軍氏、40歳からの「人生最後の挑戦」
創業者の雷軍氏は、ビジネス界で成功を収めていた40歳のとき、「世界一流の会社を作る」という夢を追い、自らの資産を投じて小米集団を創業しました。かつて不慣れな英語スピーチを揶揄(やゆ)された際、それを自虐ネタの歌にして公開したエピソードは有名です。こうした愛されキャラとしての創業者の人間味は、世界中に「米粉」と呼ばれる熱狂的な小米ファンを生む一因となっています。
彼が掲げる経営哲学は、極めてシンプルで「ハードウエアの純利益率は、永久に5%を超えないようにする。もし超えたら、すべてユーザーに還元する」というものです。この「正直な価格」を貫く徹底した低利益方針こそが、コストパフォーマンスの限界に挑み、高品質な製品を圧倒的な低価格で提供し続ける原動力となっています。もし実際にXiaomi製品を使っているという人は、「米粉」になったつもりで、その成長を応援してみるのもいいでしょう。

ライカとの共同開発も展開する
まとめ: 今回見つけた身近な中国株銘柄
今回見つけた身近な中国株銘柄は小米集団(01810)で、香港証券取引所メインボードに上場しています。
【中国のスマートフォン大手】議決権が多い種類株発行企業の香港上場第1号。雷会長が創業し、25年のスマホ世界シェアは13.3%で3位(オムディア)。シェアは58の国・地域でトップ3、70の国・地域でトップ5に入る。IoT製品ではテレビやロボット掃除機などを開発。ネットサービスでは配信アプリを通じ、広告・課金収入を得る。24年に電気自動車(EV)「SU7」を発売。






