「あの株はいまいくら?」では、話題になった銘柄の現状を確認します。今回は2026年の3月に上場したセイワホールディングス(523A)をみていきます。
同社は、主に製造業を営む国内中小企業をM&Aにより事業承継しています。上場時点の連結子会社は以下の15社となっていました。

同社は、「後継者不在である中小企業のM&Aを連続的に行い独自の仕組みでバリューアップを行う、製造業特化型の事業承継プラットフォーマー」であるとしています。
また、セイワプラットフォームを通じて、グループ会社のバックオフィス機能を集中させることにより徹底的な低コスト化を図るとともに、営業・製造・開発などの戦略策定やグループシナジーの追求による生産性向上のための事業支援を行っています。
同社の初値については、直近上場株の相次ぐ低迷を受けて初値買い機運が著しく後退していたこと、共同主幹事のうちの片方は短期筋の多いネット証券であったため需給懸念が台頭していたことから、苦戦が予想されていました。では、セイワHDの上場からの動きをみていきます。
セイワHDの株価推移(上場から2026年5月22日まで)
2026年3月27日に東証グロースに上場した同社の初値は1220円と公開価格1250円を小幅に下回りました。年明けから6連続の公開価格割れ初値となったものの、買い手不在には陥らず、今年初めてシンジケートカバーに頼らない売り買い一致となりました。
初値は公開価格割れとなりましたが、寄り付き後は直ちに反攻に転じ、一段高に。後場入り後は間もなくストップ高に張りつき、そのまま大引けを迎えました。上場2日目は1877円まで上値を伸ばすも、その後は売りに押される展開となり、終値は1423円(前日比97円安)となりました。その後の株価は、1500円台まで上昇すると売りが出る、1300円台まで下げると買いが入るという展開が続きました。そして、上場後初の決算発表を迎えます。
同社は4月14日、26.5期3Q累計(6-2月)の連結営業利益(IFRS)は13.2億円(前年同期比74.6%増)だったと発表しました。上場準備のため追加M&Aは限定的であったものの、バリューアップに注力したことが寄与しました。
この決算を受けた翌営業日(15日)の株価は買いで反応し、1717円まで上値を伸ばしました。その後も上昇が続き、4月20日の終値は2221円となり、2000円の大台乗せとなりました。
その後はやや売りに押されましたが、5月に入り徐々に上値を切り上げる展開となりました。5月22日には2456円まで上昇し、上場来高値を更新しました。
【セイワHDの日足チャート(上場から2026年5月22日まで)】

今後について
同社の26.5期3Qの決算説明資料では、最大76億円の投資余力があり、当面のM&Aは手元現金とDebtキャパシティで対応可能としています。なお、現在は4社を積極的に検討中とのことで、さらなる成長が期待されます。
ただ、PERは40倍台、PBRは20倍台となっており、すでに一定程度の成長性を織り込んでいると判断できます。7月中旬に予定されている通期の決算発表で前期の上振れ着地、27.5期の市場コンセンサス超えの会社予想という満額回答を出せればよいですが、市場の期待にこたえられなかった場合、株価下落リスクがあります。足もとでやや期待先行となっている点には注意が必要と考えます。




