配当金の増配が続く銘柄は、安定した配当収入を重視する投資家から人気を集めています。今回は、連続増配中のジョイフル本田とムゲンエステートについて、株主優待の内容や配当利回り、株価の特徴について解説します。
ジョイフル本田(3191)
ジョイフル本田は、関東圏でホームセンターを17店舗展開する企業です。プロ用品から日用品、園芸用品、インテリア、リフォーム工事の設計・施工まで生活に必要な商品を幅広く提供しています。
また、プロ向けの工具・資材やペット、アンティーク家具などの専門店も15店舗展開しています。2026年4月にはビバホーム系のアークランズとの経営統合も発表されました。
2025年度の売上高は約1290億円、経常利益は約119億円でした。2026年度は売上高が約1310億円、経常利益は約100億円となる予想です。売上高はほぼ横ばいからやや増収傾向ですが、経常利益はゆるやかな減益が続いています。
長期保有向きの堅調な株価推移
2026年5月時点の株価は約2200円です。長期的に見ると、2014年の上場当初の約700円から、ゆるやかな右肩上がりで上昇しています。しかし、2018年に約2000円だった株価が2019年には約1200円まで下落したり、2023年に約1600円だった株価が2024年には約2300円まで上昇したりと、短期的には、業績や経済状況の影響で株価が変動する局面もあります。
短期的に見ると小さな変動は発生していますが、大型店の安定収益により、他の銘柄に比べると急騰や急落はほとんどありません。比較的堅実な値動きが見られるため、長期保有向きの銘柄です。
株主優待はオンラインサイトから選択可
ジョイフル本田の株主優待は、毎年6月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数および保有年数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、自社商品券または地元特産品などが掲載されたカタログギフト、寄付の3種類から選択可能です。
株主優待は9月中旬頃に発送される案内に従い、オンラインの優待サイトで選択するか、専用はがきで申し込む必要があります。保有株数および保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は7期連続増配
2026年度の配当金は、12月末の中間配当で42円、6月末の期末配当で42円の、年間1株当たり84円となる予想です。この金額は、2019年度の25円、2020年度の30.5円、2021年度の33.5円、2022年度の42円、2023年度の46円、2024年度の50円、2025年度の64円から7期連続で増配しています。
ジョイフル本田の利回り
1株2200円で100株購入した場合、投資金額は22万円になります。配当金額は年間1株当たり84円のため8400円となり、配当利回りは約3.8%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約2.8%、2023年度と2024年度は約2.6%、2025年度は約3.2%でした。

また、初年度は株主優待として3000円相当の商品券が贈呈されます。配当と優待を合わせた利回りは約5.2%です。保有株数および保有年数ごとの配当と優待を合わせた利回りは、下記の一覧表をご参考ください。

ムゲンエステート(3299)
ムゲンエステートは、首都圏を中心に中古マンション・ビルをリノベーションや管理改善により再販する不動産買取再販事業を行う企業です。また、投資用マンション・オフィスビルの開発や不動産賃貸、不動産のリノベーション・修繕など、中古不動産の再生に特化した事業を展開しています。
2025年度の売上高は約680億円、経常利益は約100億円でした。2026年度は売上高が約790億円、経常利益は約111億円となる予想です。増収・増益となる見込みで、2022年度以降4期連続で増収・増益が続いています。
株価変動は大きい傾向
2026年5月時点の株価は約1700円です。業績が悪化した2018年から2022年の株価は約500円前後で低迷していましたが、2023年以降は上昇傾向が続いています。出来高が比較的少なく、個人投資家による売買の比率が高いことから、比較的株価変動が大きい傾向が見られます。とくに急落することが多く、投資を行う際には注意が必要です。
株主優待は未実施
ムゲンエステートは現時点で株主優待制度を導入していません。以前は保有株数に応じてクオカードが贈呈されていましたが、2023年6月末の権利確定日をもって廃止となりました。
配当金は6期連続増配
2026年度の配当金は、6月末の中間配当で52円、12月末の期末配当で78円の、年間1株当たり130円となる予想です。この金額は、2020年度の10円、2021年度の15円、2022年度の20円、2023年度の63円、2024年度の104円、2025年度の114円から6期連続で増配しています。
ムゲンエステートの利回り
1株1700円で100株購入した場合、投資金額は17万円になります。配当金額は年間1株当たり130円のため1万3000円となり、配当利回りは約7.6%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約4.1%、2023年度は約7.8%、2024年度は約7.1%、2025年度は約5.7%でした。

まとめ
ジョイフル本田は、自身で選べる株主優待と安定した事業基盤が魅力の銘柄です。一方、ムゲンエステートは優待こそありませんが、7%を超える高い配当利回りが魅力となっています。
優待と安定性を重視するならジョイフル本田、高配当を重視するならムゲンエステートがおすすめです。それぞれメリットとデメリットが異なる銘柄なので、投資スタイルに合わせて検討してみてはいかがでしょうか。




