22日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.61%安の18147.95ポイントだった。中国企業指数は1.14%安の6195.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で851億9000万HKドル。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた。序盤は心理的節目の18000ポイントを割り込む場面もあったが、同水準で下げ渋ると、その後は下げ幅をやや縮小し、おおむね18100ポイント付近でもみ合った。連邦公開市場委員会(FOMC)で積極的な利上げ継続が示唆されたことで、米国の高金利政策による世界景気の悪化、香港や中国本土からの資金流出への懸念が強まり、リスク回避の動きが優勢。終値ベースで2011年12月以来、10年9カ月ぶり安値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、ガラスメーカーの信義ガラス(00868)、香港不動産関連の九龍倉置業地産(01997)、火鍋チェーン運営の海底撈国際(06862)の下げがきつい。欧州金融のHSBC(00005)、取引所運営の香港証券取引所(00388)、大型ネット株のJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)も大きく売られた。半面、今月5日からハンセン指数構成銘柄に加わった製薬会社の翰森製薬(03692)が約3%の逆行高。豚肉大手の万洲国際(00288)、ビールメーカーのバドワイザーAPAC(01876)、石油メジャーのシノペック(00386)などが堅調だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.70%安の3673.80ポイントと続落。新興自動車メーカーの小鵬汽車(09868)が11%超安と急落。同業の蔚来集団(09866)、理想汽車(02015)や、きょう朝方に2022年4-6月期決算を発表したトリップ・ドットコム(09961)も大幅安。半面、センスタイム(00020)、明源雲集団(00909)、ビリビリ(09626)などが上昇した。