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ついにはじまったサッカーワールドカップ 関連銘柄に注目

2026年サッカーワールドカップがついに開幕しました。スポーツファンにとっては寝不足の日々が続く最高のお祭りですが、株式投資の世界にとっても、ワールドカップは4年に一度のイベントです。普段は株式市場に関心がない層までもが注目するこの大会、一体どのような「経済の波」が生まれるのでしょうか。


過去のワールドカップを振り返ると、株式市場においても、さまざまな関連銘柄が存在しました。代表的なものが英国風PUBを展開するハブ<3030.T>です。日本代表の試合がある日、店内のモニターで中継を流し、サポーターが一杯のビールを片手に応援する。そうした影響から既存店売上高が大きく伸びると期待され、代表戦の勝利のたびに株価が上昇するという「わかりやすい相場」を形成していました。


ですが、今回はカナダ、メキシコ、アメリカの共同開催で、ちょうど現地のゴールデンタイムは日本では深夜から早朝になるケースが多いです。同時間帯に店で応援というのも難しく、今回はそこまで盛り上がっていません。


また、前回2022年のカタール大会では、インターネットテレビ「ABEMA」を運営するサイバーエージェント<4751.T>が全試合無料で配信し話題となりましたが、今回はスポーツ配信大手の「DAZN(ダゾーン)」が配信権を取得しています。


そのほか、王道ではミズノ<8022.T>、アシックス<7936.T>などもありますが、個人的に注目しているのがコナミグループ<9766.T>です。


コナミはゲーム会社でワールドカップは関係ないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、実は大きく関係する商品を取り扱っています。それが世界的人気のサッカーゲーム「eFootball(旧ウイニングイレブン)」です。


大会期間中は世界中でサッカー熱が高まり、ゲームユーザーが激増します。コナミはこれに合わせて大規模なゲーム内イベントやキャンペーンを展開し、ガチャや課金需要を最大化させる方針のもようです。


さらに、今回の北米開催という点も大きな追い風です。欧州発祥のサッカーが、今まさに巨大市場であるアメリカで急激な人気上昇を見せています。北米でのシェア拡大を目指すコナミにとって、今回の大会は最高のプロモーションの場になるでしょう。北米でのゲーム事業の伸びに注目したいと思います。


また、アメリカ市場を意識した視点ということであれば、日本企業だけでなく現地の企業こそ注目と言えるでしょう。、大会スポンサーであり宿泊需要の恩恵を受けるエアビーアンドビーや、決済インフラを支えるビザといった米国株も「ワールドカップ関連」として市場を賑わせています。


投資家として注意する点では、投資の格言にもある「期待で買って、事実で売る」ということでしょうか。株価は通常、大会が開幕する前から期待先行で上昇していきます。大会が始まり、連日で話題になったり代表チームが活躍することで露出が増えれば、さらに株価が上昇する場面があるかもしれません。


しかし、それらが現実に企業の売り上げとなり決算などで明らかになるまでには、材料出尽くしとして利益確定の売りが出やすくなります。、また、チームの勝敗という極めて不確定な要素に左右される面があるため、どのタイミングで買い、そして売るのかはベテランでも悩むところかもしれません。


ワールドカップ開催中はスポーツファンはもちろん、投資家にとってもエキサイティングな期間でることは間違いありません。しかし、投資家は熱狂の渦中にいるときこそ、冷静さを忘れてはならないと思います。特定の企業の業績が本当に伸びるのか、それとも単なる一時的な話題性に過ぎないのか。それを見極める投資家としての眼が試されるでしょう。


日本株情報部 アナリスト

斎藤 裕昭

経済誌、株式情報誌の記者を経て2019年に入社。 幅広い企業への取材経験をもとに、個別株を中心としたニュース配信を担当。

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