先週末の日経平均は大幅続伸
先週末の日経平均は大幅続伸。小高い寄り付きから急速に上値を伸ばす展開となりました。日銀金融政策決定会合の結果発表を前に買い一巡後は上げ幅を縮小しましたが、後場は織り込み済みの反応。大引け後の植田総裁会見やキオクシアHD(285A)の決算発表を前に様子見姿勢が強く、もみ合いで動意の乏しい展開となりました。
東証プライム市場の売買代金は概算で10兆1000億円。値上がり銘柄数612に対し、値下がり922銘柄と、値下がりが優位の展開でした。業種別では、非鉄金属、電気機器、ガラス・土石などが上昇した一方、医薬品、不動産、陸運などが下落しました。
個別では、米メモリ関連が急騰したことから、キオクシアHD(285A)が決算発表を前にストップ高比例配分。AI関連では村田製作所(6981)、太陽誘電(6976)、イビデン(4062)などもストップ高比例配分となりました。1Qが大幅な増益となり、通期の見通しも引き上げたパナソニックHD(6752)が場中は値が付かずストップ高比例配分となりました。一方、1Qが減益着地となったデンソー(6902)が急落。任天堂(7974)やコナミG(9766)などゲーム株の多くが大幅安となったほか、NEC(6701)や富士通(6702)などソフトウェア関連が全般軟調。通期営業利益を上方修正したソニーG(6758)は後場買い気配スタートとなったものの、買い一巡後は再びマイナスに転じました。
週足でみるソニーGの株価推移
図表は、ソニーグループ(6758)の2024年6月後半からの週足ローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線です。
下位は、売られ過ぎや買われ過ぎなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。

大局的には、2024年8月の急落でつけた安値(2,210円)を起点とした上昇相場が一巡し、昨年11月の上場来高値(4,776円)からの下落調整局面にあるという見方となります。
今年2月以降は下落の勢いが減速し、RSI(9週)の方はむしろ上昇基調に入っていったことが確認できます。
そんな状況の中、5月に年初来安値を3,043円まで切り下げる展開となりましたが、決算発表をきっかけに反転上昇。決算発表した週の週足ローソク足は「十字足」を形成し、翌週には強い反発が生じて3,728円まで上昇する場面がありました。
十字足が分岐足として意識された可能性があるほか、昨年4月安値(2,980.5円)を前に値ごろ感を意識して見直し買いが入ったことが考えられます。
13週移動平均線を上回り、直後は3,500円を中心にしっかりの推移が続きました。しかし、下落基調にあった26週移動平均線を明確に超えることができず、再び13週移動平均線を下回る展開となりました。
しかし、6月安値(3,113円)は5月の年初来安値を下回ることなく、再び上昇基調に回帰しています。
13週移動平均線と26週移動平均線が同水準になるといった煮詰まり感が強い状況の中、7月31日12時に今期業績見通しの上方修正を発表しました。
27.3期の通期の連結営業利益予想を従来の1兆6000億円から1兆7200億円(前期比18.8%増)に見直す上方修正でした。市場コンセンサス(1兆6565億円)を上回ったことが好感され、後場は買い気配スタート。高値3,964円まで買われる場面がありましたが、買い一巡後は戻り待ちの売りなどに押されて再びマイナスに転じて取引を終えました。
週足ローソク足は一時的に52週移動平均線を上回るも、終値ベースでは同線付近まで押し戻されて取引を終えた格好となっています。ただ、5月につけた戻り高値(3,728円)の抵抗線を上回ったことで、安値を切り上げるダブルボトムが完成したことが考えられます。
一方、52週移動平均線は依然として下落基調にあるため、短期的には株価の上値が重くなる可能性も高いでしょう。しかし、52週移動平均線を意識してもみ合い(時間の調整)を続けることができれば、ダブルボトムから一段高につながることが予想されます。



