日経平均は大幅反発 エーザイが連日のストップ高比例配分

29日の日経平均は大幅反発。終値は248円高の26422円。欧米の長期金利が低下して米国株が大幅高となったことを受けて、寄り付きから3桁の上昇。配当落ち分を埋めて始まったことで、開始直後には上げ幅を200円超に広げた。26500円を前にしては上値が重くなり、いったん失速。上げ幅を2桁に縮め、前場は安値圏で終えた。しかし、後場は改めての買いが入って上げ幅を拡大。ここでも26500円に接近したところでは上値が抑えられたが、大きな失速もなく高値圏で取引を終えた。配当落ち分が220円程度あることを踏まえると、実質的には400円超上昇したことになる。


東証プライムの売買代金は概算で3兆2400億円。業種別では医薬品、繊維、陸運などが上昇した一方、海運、鉄鋼、銀行などが下落している。


前日にストップ高比例配分となったエーザイ(4523)が、本日も場中には値が付かず、連日のストップ高比例配分。半面、日本郵船(9101)など海運大手3社は、配当落ちの影響で見た目の水準が大きく切り下がったが、それを考慮した基準値との比較でも大幅な下落となった。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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