29日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.49%安の17165.87ポイントだった。中国企業指数は0.78%安の5912.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で916億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、前場はプラス圏で推移した。英イングランド銀行(中央銀行)が英長期国債の購入を発表したことを受け、欧米の長期金利が大幅に低下したことを好感。前日に終値ベースでおよそ11年ぶり安値を付けた後とあって、買い戻しが相場を支えた。ただ、後場に入ると急落。マイナス圏に沈むと、後場半ば以降は17100ポイント付近でもみ合った。終値ベースで2011年10月4日以来の安値を更新した。世界的に景気が減速する懸念、香港など新興国市場からの資金流出への警戒感が根強い中、本土市場で上海総合指数が失速したことや、ダウ株価指数先物が下げたことが嫌気された。
ハンセン指数構成銘柄では、本土不動産関連の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)が大幅に続落。野村とマッコーリーがそろって目標株価を引き下げたPC世界大手のレノボグループ(00992)が7%超の下げ。中国スマホ大手の小米集団(01810)、自動車ディーラーの中升集団(00881)、民営自動車メーカーの吉利汽車(00175)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(02319)も大きく売られた。半面、ネット通販大手のアリババ集団(09988)、医薬品メーカーの石薬集団(01093)や、香港波老道プロジェクトの売却を発表した長江実業集団(01113)が上昇した。
ハンセンテック指数は1.24%安の3482.52ポイントと続落。明源雲集団(00909)、レノボグループ、センスタイム(00020)、小鵬汽車(09868)が下落率上位を占めた。