6日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.42%安の18012.15ポイントだった。中国企業指数は0.63%安の6185.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で624億9000万HKドル。
ハンセン指数は総じてマイナス圏でもみ合った。米国の8月のADP民間部門雇用者数が予想を上回ったことなどを受け、前日に高まっていた米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めの早期終了期待がひとまず後退。ハンセン指数は前日に急反発した後とあって、利益確定売りが重荷となった。ただ、18000ポイントを下回る水準では買い戻しが入り、下値の堅さが意識されると後場にはプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。9月の米雇用統計の発表を7日に控え、様子見ムードも漂い、売買代金は低水準にとどまった。
ハンセン指数構成銘柄では、製薬会社の翰森製薬(03692)が7%超安と急落。民営自動車メーカーの吉利汽車(00175)、本土不動産株の碧桂園(02007)、ネット通販大手のJDドットコム(09618)や、モルガン・スタンレーが弱気判断でカバレッジを開始した海運会社の東方海外(00316)の下げが目立った。半面、香港不動産関連の九龍倉置業地産(01997)が4%超高となったほか、恒隆地産(00101)、周大福珠宝(01929)など香港地場系銘柄が堅調。火鍋チェーンの海底撈国際(06862)も大きく買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.67%安の3660.72ポイントと反落。新興自動車メーカーの蔚来集団(09866)、小鵬汽車(09868)、ヘルステック大手の平安健康医療科技(01833)、画像認識システムのセンスタイム(00020)が下落率上位。半面、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)が大幅逆行高を演じた。