香港大引け:4日ぶり大幅反落、安値引け 本土株安を嫌気

19日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比2.38%安の16511.28ポイントだった。中国企業指数は2.75%安の5597.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で847億5000万HKドル。


ハンセン指数は小動きで始まり、次第に下げ幅を拡大。結局、きょうの安値圏で取引を終えた。前日は終値ベースで10日以来ほぼ1週間ぶりの高値を付けただけに、幅広いセクターで利益確定売りが先行。中国本土相場の下落を受け、中国景気の先行き不透明感も改めて意識されたもよう。香港の李家超(ジョン・リー)行政長官がきょう行った施政報告に、新型コロナウイルス防疫措置の大幅な緩和が盛り込まれず、失望売りを招いた面もあった。


ハンセン指数構成銘柄では、前日買われた大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、美団(03690)、JDドットコム(09618)がそろって下落し、相場の重荷だった。香港コングロマリットの新世界発展(00017)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)、スポーツ用品の李寧(02331)は大幅に反落した。一方、香港公益株の長江インフラ(01038)、中電控股(00002)、電能実業(00006)の上昇が目立った。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(00688)も買われた。


 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.19%安の3196.58ポイントと大幅に反落。電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)、ショート動画プラットフォームの快手科技(01024)、白物家電大手の海爾智家(06690)の下げがきつい。半面、企業向けクラウドサービスのキングソフト(03888)が逆行高。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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