(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=146.37円(前営業日比▲1.56円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=147.56円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0081ドル(△0.0115ドル)
ダウ工業株30種平均:31839.11ドル(△2.37ドル)
ナスダック総合株価指数:10970.99(▲228.13)
10年物米国債利回り:4.00%(▲0.10%)
WTI原油先物12月限:1バレル=87.91ドル(△2.59ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1669.2ドル(△11.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲1.7% ▲4.5%
9月米卸売在庫(前月比) 0.8% 1.4%・改
9月米新築住宅販売件数
前月比 ▲10.9% 24.7%・改
件数 60.3万件 67.7万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米10年債利回りが節目の4%を下回り3.99%台まで低下すると全般ドル売りが先行。1時30分過ぎに一時146.23円と日通し安値を更新した。市場では「カナダ中銀(BOC)の決定を受けて米利上げ減速観測がさらに高まった」との指摘があった。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時109.63と9月20日以来の安値を付けた。
・BOCはこの日、政策金利を現行の3.25%から3.75%に引き上げた。利上げ幅は0.50%と予想の0.75%を下回り、前回の0.75%から縮小した。声明では「インフレは依然として高く、広範囲に及んでいる」としながらも、「経済が減速し、供給の混乱が緩和されるにつれて、インフレは低下すると予想」「インフレ抑制を目的とした引き締め的な政策が世界の経済活動の重しになっている」と指摘した。また、マックレムBOC総裁は会見で「BOCは金融引き締め終了に近づきつつある」などと発言。市場ではFRBも年内に利上げペースを緩めるとの見方が広がった。
カナダドルは対米ドルで一時1.3651カナダドル、対円で107.36円まで売られる場面があった。
・ユーロドルは5日続伸。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.0089ドルと9月13日以来の高値を付けた。明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的のユーロ買いも入った。
・ユーロ円は小幅ながら3日続伸。ドル円の下落につれた売りが出て、23時30分前に一時146.96円と本日安値を付けたものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると147円台半ばまで持ち直した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら4日続伸。FRBが利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米長期金利の低下とともに株買いが先行。指数は一時300ドル超上昇した。ただ、決算内容が嫌気されたマイクロソフトやアルファベット、ボーイングなどが売られると、引けにかけて値を消した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに大幅反落。業績悪化を警戒した売りが主力ハイテク株に出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。FRBが利上げペースを減速するとの観測が高まる中、債券買いが優勢となった。BOCが利上げペースを減速したことも債券買いにつながった。
・原油先物相場は大幅続伸。米長期金利の低下を受けたドル売りが継続し、ドル建ての原油は買いが先行した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫は258.8万バレルの積み増しと予想以上の在庫増となったが、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長が「初の世界的なエネルギー危機を迎える」と懸念を示したことも、原油の買いを後押しした。
・金先物相場は続伸。FRBが利上げペースを減速するとの見方を背景とした米長期金利の低下とドル売りが継続し、ドル建ての金は割安感から続伸した。