(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=146.29円(前営業日比▲0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.76円(▲1.80円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9964ドル(▲0.0117ドル)
ダウ工業株30種平均:32033.28ドル(△194.17ドル)
ナスダック総合株価指数:10792.68(▲178.31)
10年物米国債利回り:3.92%(▲0.08%)
WTI原油先物12月限:1バレル=89.08ドル(△1.17ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1665.6ドル(▲3.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7-9月期米国内総生産(GDP)速報値
前期比年率 2.6% ▲0.6%
個人消費速報値(前期比年率) 1.4% 2.0%
コアPCE速報値(前期比年率) 4.5% 4.7%
9月米耐久財受注額
前月比 0.4% 0.2%・改
輸送用機器を除く前月比 ▲0.5% 0.0%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 21.7万件 21.4万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは6日ぶりに反落。欧州中央銀行(ECB)はこの日開いた理事会で、市場予想通り政策金利を0.75%引き上げることを決めたと発表。声明では「インフレ率がタイムリーに2%に回帰するよう、追加の利上げを想定する」と表明した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「インフレ見通しに対するリスクは主に上方」「経済見通しのリスクは明らかに下方向」「今会合では意図的に量的引き締め(QT)について議論しなかった」などと述べた。
市場ではECBの決定が想定よりもハト派的な内容だったと受け止められ、ユーロ圏国債利回りの低下とともに全般ユーロ売りが進んだ。3時30分過ぎには一時0.9958ドルと日通し安値を更新した。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.5392豪ドル、ユーロNZドルは1.7038NZドル、ユーロポンドは0.8609ポンド、ユーロカナダドルは1.3498カナダドルまで値を下げた。
・ドル円は小幅ながら3日続落。アジア時間には145.11円と7日以来の安値を付けたものの、欧州市場に入ると買い戻しが優勢に。対ユーロ中心にドル買いが進んだ影響もあり、21時30分前には146.93円と日通し高値を更新した。
ただ、NYの取引時間帯に入ると再び上値が重くなった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米10年債利回りが3.89%台まで低下すると円買い・ドル売りが優勢となり、145.67円付近まで下押しした。
なお、7-9月期米国内総生産(GDP)速報値や個人消費は予想を上回った一方、9月米耐久財受注額は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となった。
・ユーロ円は4日ぶりに反落。21時過ぎに一時147.42円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値147.70円が目先レジスタンスとして意識されると失速。ECBの決定を受けて全般ユーロ売りが進むと、一時145.56円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸。キャタピラーやマクドナルド、メルクなど良好な四半期決算を発表した銘柄に買いが集まると、指数は一時540ドル超上昇した。ただ、主力ハイテク株には売りが続いたため、引けにかけて伸び悩んだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。決算内容が嫌気されたメタプラットフォームズが一時25%を超す急落となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。欧州債や英国債の上昇を受けて米国債にも買いが先行。FRBが利上げペースを減速するとの観測も引き続き相場の支援材料となった。
・原油先物相場は3日続伸し、約2週間ぶりの高値となった。エネルギー需要の先行きに楽観的な見方を背景に買いが継続した。米7-9月期GDPが前期比で市場予想を上回る+2.6%となり、リセッション懸念が緩んだのも原油の買いを後押した。
・金先物相場は3日ぶりに反落。FRBの利上げペースが減速するとの観測が強いなか、米長期金利の低下に伴い、金利を生まない金は底堅い動きも、ECB政策イベントを受けてドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金は割高感から売りに押された。